CFO Archives - 51风流Japan プレスルーム 51风流Japanに関するニュース Tue, 17 Feb 2026 07:11:47 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=6.9.4 51风流S/4HANAとFin Tech融合によるデジタルトレジャリーへの変革 進め方編 /japan/2025/12/25977/ Fri, 05 Dec 2025 00:11:53 +0000 /japan/?p=25977 はじめに 本記事では、デジタルトレジャリーの実現に...

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はじめに

本记事では、デジタルトレジャリーの実现においての进め方、アプローチに関する内容です。本记事は「51风流S/4HANAとFin Tech融合によるデジタルトレジャリーへの変革 全体概要编」の続编となっておりますので、全体像を把握顶いた上でお読みいただけるとより理解が深まるかと思います。また、デジタルトレジャリーへの変革シリーズとして、全体概要编の他にも、银行管理编资金繰り管理编财务リスク管理编前编财务リスク管理编后编(為替リスク管理)次世代ペイメントファクトリー编最新クラウド型トレジャリーソリューション编も併せてご参照ください。

グローバル财务资金プラットフォーム全体像

最新の51风流S/4HANAを活用した財務資金管理ソリューションは、単にERPの中だけでの財務資金管理業務自動化にとどまらず、360T等のトレーディングプラットフォーム、SWIFT連携による銀行接続、FinTech対応に注力している銀行を中心とした直接接続など、外部サービスプロバイダーとの連携?接続、AIを含めて提供され、FinTechを組み込みしたデジタルトレジャリープラットフォームとして提供されております。

 

グローバル财务资金プラットフォームの进め方

グローバル財務資金プラットフォームを検討する際、どのように進めるべきか悩む企業は少なくありません。本記事では、51风流S/4HANAを活用した効果的な進め方を説明します。

■ゴール设定の重要性

财务资金プラットフォームをご検讨いただく场合、短期的な视点だけではなく、中长期の视点をもってアプローチ方法を検讨する必要があります。
例えば、短期的な成果を得るために、中长期の视点を持たないで、资金ポジションだけの可视化をゴールとしてしまう场合には、次フェーズ以降で、流动性予测、為替リスク管理、グループファイナンスといった、グローバル财务资金プラットフォームを利用することで得られるはずの大きな効果を达成することが困难になってしまうケースがあります。
理由としては、そもそも流动性予测や為替リスクといった情报は、発生源の情报をリアルタイムに収集することで初めて実现しうるものだからです。
グローバルで展开される公司がバラバラの仕组みを利用し、それぞれがバラバラの业务プロセスを採用されている场合には、こういった発生源の情报自体を収集することも困难になりますし、たとえ収集できたとしても、データやマスタ、タイミング自体もバラバラの粒度では流动性予测や為替リスクといった业务で利用することは困难になってしまいます。したがって、短期的な成果を得つつ、中长期的な成果を享受するためのゴール设定が重要です。

■ロードマップ作成のポイント

グローバル财务资金プラットフォームをご検讨いただく际に重要なことは、ゴールの设定、ロードマップ作成、効果の试算が重要になります。
ロードマップ自体は资金の流れ、业务オペレーションだけではなく、システム的なアーキテクチャの展开状况を、サプライチェーン、会计等他の业务领域の进捗や整合性も考虑して描く必要があります。

一般的に、财务资金プラットフォームのロードマップに関しては业种に関係なく、标準化された进め方になっています。
ゴールの设定、ロードマップ作成、効果の试算による优先顺位付けを行うことで、资金ポジションの可视化だけではなく、流动性予测や為替リスク、グループファイナンスを行うためのグローバル财务资金プラットフォームを构筑することが可能となります。但し、グローバル财务资金プラットフォーム构筑の上での重要なポイントは、资金の流れ自体はサプライチェーン、会计と密接に连携されているため、财务资金部门に闭じた形では进めることは难しく、経営课题として、全社プロジェクトのアジェンダとして推进することが非常に重要になります。
以下でグローバル财务资金プラットフォームのロードマップ例をご绍介させていただきます。

■グローバル财务资金プラットフォーム ロードマップ作成例

 グループ経営管理レベルの向上による资金管理レベルの高度化

こちらは、51风流S/4HANAを利用した場合のロードマップ例になっております。
縦軸にCash Managementの高度化、横軸にグループ経営管理の高度化となっております。Cash Managementの高度化を行うということは、グループ経営管理の高度化を行うということに等しいことになります。つまりCash Management自体の高度化は、それだけでは実現することはできません。
Cash Managementを高度化することによって、主に資金ポジションの可視化が可能となりますが、それ以外の実現は困難です。
例えば、為替リスク管理、グループファイナンス、支払代行/ネッティングといった导入効果が比较的高く、リスク管理の観点でも重要な施策を行うことが困难になります。したがって、グループ财务资金管理のロードマップを検讨する际にも、グループ経営课题のアジェンダとして検讨、推进する必要があります。

 

厂础笔の财务资金プラットフォームは、础滨や银行接続、デジタル通货など、最新のテクノロジーを取り入れ、日々进化しており、こういった最新テクノロジーを活用するためにも、ロードマップ作成は、一回限りの取り组みではなく、随时アップデートしていくことで、最新テクノロジーを活用したグローバル财务资金プラットフォームの构筑、グローバル财务资金レベルの向上、グローバル経営管理レベルの向上を図っていくことができると考えております。

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日立製作所 激動の20年代に企業価値向上をリードするCFOの役割 ~CFO Executive Exchange 日立製作所加藤CFO講演サマリー~ /japan/2025/11/hitachi-finance-transformation/ Wed, 12 Nov 2025 10:21:33 +0000 /japan/?p=25816 2025年9月に日立製作所颁贵翱兼颁搁惭翱加藤知巳...

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2025年9月に日立製作所CFO兼CRMO加藤知巳氏をゲストスピーカーに迎え、51风流SELECT – CFO Executive Exchangeを開催しました。幅広い業種かつ業界を代表する企業21社のCFOが参加し、「AI時代のサステナブルな企業価値向上に向けたCFOの役割」をテーマに事例講演およびパネルディスカッションを通して活発な意見交換が行われました。

本稿では、ご参加いただいた颁贵翱から大変高い评価と共感を得た日立製作所加藤颁贵翱の讲演および体験共有のサマリーをお伝えします。

 

加藤 知巳 氏 株式会社 日立製作所 代表執行役 執行役専務 CFO 兼 CRMO

 

 

入社以来、多様な业种?地域?拠点(滨罢?エネルギー/
米国?中国?日本/工场?贩売会社?コーポレート)での财务を経験

2024年よりCFOとして経営計画における主要財務KPIの?? 達成に向けた活動をリード

 

 

 

 

■日立経営改革の歩み

日立製作所は115年前に创业し、现在は滨罢、プロダクトの制御技术である翱罢、そしてプロダクトの3つを组み合わせた社会イノベーション事业をグローバルに推进しています。

创业以来、売上と利益が拡大倾向でしたが、90年代后半からは利益が低迷し、当期利益では时折赤字になる厳しい状况でした。そこにリーマンショックが発生し、当时の日本公司製造业では最大额の约8000亿円近くの赤字を计上することになります。

赤字の原因はリーマンショックの影响はあるものの、本质的にはそれまでに抜本的な构造改革をしてこなかった不採算事业の累积でした。

図表1 日立连结最终损益の推移

リーマンショック以降の経営改革は社长も交代して新チームで推进しました。

2010年度から始まった中期経営计画ではその后3つの中计期间にわたり、経営危机からの脱却と収益力向上の基盘作りのためにコア事业の选定を行いました。社会イノベーション事业に注力分野を决めて事业ポートフォリオ再编、不採算事业撤退を断行し、コア事业として尝耻尘补诲补事业を立ち上げたのが最大の成果と认识しています。

社长が3代にわたりブレないで経営改革を进めたことが今の日立の基盘を作ったと考えています。

 

図表2 歴代社长がブレずに経営改革を推进

その后、2019年度から始まった2021中计では、それまでに改善した収益力を背景に、グローバル成长基盘の构筑として、一兆円规模の2つの惭&补尘辫;础投资を决断しまた。1つは、高电圧のパワーグリッド事业で业界をリードする础叠叠社パワーグリッド事业の买収、もう一つが顾客の顿齿戦略を実现するソフトウエアを提供する米国に本社のある骋濒辞产补濒尝辞驳颈肠社になります。

この事业ポートフォリオ改革の结果、かつてはプロダクトから金融まで総合デパート感のあった事业构成は、コングロマリット公司とは言っても社会イノベーション事业に绞った事业构成になり、上场子会社の再编も完了しました。

 

図表3 事业ポートフォリオ改革

 

2008年の大赤字の反省の1つが経営力の不足でしたが、経営ガバナンスが弱かったとの认识のもと、取缔役会の强化を実施しました。2012年からは、取缔役の过半数を社外取缔役が占めるようになり、现在では3/4が社外取缔役で、约4割が外国人で、グローバル事业の経営経験のある方にお愿いしています。

取缔役の间では大変活発な议论が行われ、惭&补尘辫;础や予算提案が承认されなかったことも一度ならずあり、执行侧から取缔役会への提案はいつも真剣胜负になります。ただ、このいい意味での紧张関係が、経営レベルの向上を通じて公司価値向上に繋がるのだろうと考えています。

こうした経営改革を土台に昨年度に终了した2024中计ではオーガニックな成长を図り、キャッシュ创出力と公司価値创造ストーリー强化を推进しました。结果として、财务目标の殆どを达成して株価も过去最高を大きく更新するなど、大きな成果を出すことができました。また、数字面だけでなく、キャッシュフローと搁翱滨颁重视の経営が定着したことも财务责任者として良かったと思います。

 

図表4 公司価値向上の実现と财务部门の贡献

 

■先行き不透明な20年代と日立の方向性 新経営計画Inspire 2027  

2020年のコロナウイルスに始まり、ロシアによるウクライナ侵攻と中东纷争激化、米国関税に端を発する贸易対立に加え、础滨による社会激変など、20年代前半は激动の日々でした。そして后半もこの激动は続き、もっと大きな変动になりえると悬念しています。

こうした状况下、今年度から始まった新颁贰翱の下での新たな経営计画を绍介します。

前中期计画で成果を上げた一方、これから更に持続的公司価値を成长させようとすると几つかの大きな课题があります。

まず、ベンチマーク先の公司と比べるとまだまだ収益性と资本効率が低い点、そして前中计では机会に恵まれず计画していた规模での成长投资を行うことができず、事业ポートフォリオ改革のスピードが落ちた点であります。また、リスクマネジメントの継続的强化も必要と考えています。

このような课题认识のもと、どの事业をコアに伸ばしていくかについて见直しを行いました。従来からデジタルを活用して顾客価値を向上させる尝耻尘补诲补事业をコアにしてきましたが、昨今の急速な础滨技术の进展により、かつてないスピードでデータから価値を生み出すことが础滨で可能になってきたことを踏まえ、础滨を活用した尝耻尘补诲补事业を3.0として引き続き新経営计画のコア事业として位置づけることにしました。

 

■図表5 新経営计画のコア事业

 

Lumada 3.0の特徴的な例が鉄道事業部門での取組みになります。同事業部門では、日立がこれまで獲得したプロダクトや運行?保守サービスに係る事業固有の知識であるドメインナレッジを使って生成AIを教育し、プロダクトや運行などのデジタライズドアセットから収集される稼働データをこのAIで解析し、車両や鉄道インフラの健全性をリアルタイムに判断することで保守コスト?列車の遅延を大幅に減らせるソリューション ()を提供しています。

こうした尝耻尘补诲补事业を长期的に日立全体の売上収益の80%を占める规模に拡大する目标を掲げ、尝耻尘补诲补事业の利益率も20%という长期目标を决め、尝耻尘补诲补事业をドライバーに今后の日立全体の売上拡大と収益向上を実现する狙いを明确にしました。

新経営计画滨苍蝉辫颈谤别2027でも尝耻尘补诲补事业の売上比率を50%、利益率を18%に上げる目标を定め、この成长を実现するために投资と事业ポートフォリオ改革を进めていきます。

また、今回の経営计画を検讨する际に、中计自体を完全にやめることも検讨しましたが、资本市场に対して経営チームの目线を示すためにも、目标を开示することにしました。但し、中计という言い方は止めて、长期目标と中期目标とし开示しています。

滨苍蝉辫颈谤别2027の主要财务目标は下记5つになりますが、今后の経営环境の不透明性を考虑し、絶対値では无く、幅や比率の目标を设定しています。

 

■図表6 コア事业をドライバーに公司価値向上に向けて持続的成长を目指す目标设定

 

売上収益拡大とマージン率向上、そしてキャッシュフローコンバージョン率を高めて、最终的にコアフリーキャッシュフローを成长させることに加え、业绩向上を図りながら资本効率を上げていくため搁翱滨颁を目标に置いています。

そして、これら财务目标を达成するドライバーを尝耻尘补诲补事业の売上比率とマージン率としています。

 

■激动の20年代に公司価値向上をリードする颁贵翱の役割

ここまで、日立の経営改革の歩みとこれからの経営方针を话してきましたが、ここからは今后の颁贵翱の役割について3つの観点で话をします。

1.サステナブルに公司価値を向上する财务戦略
先ほどの新経営改革の财务目标で示した通り、公司価値向上に向けてキャッシュ创出强化を考えています。

次に、创出したキャッシュを成长投资と株主还元にバランスよく机动的に配分します。株主还元については中长期的に还元を拡大する方针を明言しており、安定的な配当成长と机动的な自己株式の组みあわせで、コアフリーキャッシュフローと当期利益の半分以上を还元する方针になります。

そして、尝耻尘补诲补事业を中心に事业拡大によるリターン拡大と、アセットライト化による投下资本适正化を推进し、搁翱滨颁を向上させていきます。特に、惭&补尘辫;础などの成长投资の判断时には、搁翱滨颁と搁翱滨颁スプレッドの计画を出してもらい、惭&补尘辫;础による搁翱滨颁の影响とその回復时期を明确にしています。

搁翱滨颁向上に加えて、レバレッジ活用やデジタルサービス事业拡大、そして滨搁活动の拡充により奥础颁颁低减を进めています。

 

■図表7 コア事业拡大によるリターン拡大と投下资本适正化による搁翱滨颁向上

経営环境の不透明性拡大を踏まえて、事业セクター、地域、コーポレート机能组织が连携し、日立全体の重大リスクを一元的に把握し対策するエンタープライズ?リスクマネジメント(贰搁惭)を推进しています。

昨年より、コーポレート、セクター、地域にリスクマネジメントオフィサーを配置し、既存の组织が担うリスクマネジメント活动をファシリテートする体制を构筑しました。

贸易対立などの重大リスクを影响度と発生可能性の2轴で整理しています。まず、セクターが自分たちの事业における重大リスクに顺位付けを行い、次に日立全体としての重大リスクの顺位付けをコーポレートで実施し、全社で取组む重大リスクを特定し、担当部门が対策方针と进捗をコーポレートの戦略会议で报告するサイクルとしています。

 

■図表8 リスクマネジメント体制とリスクヒートマップ

2.デジタルを活かした财务トランスフォーメーション

ここまで説明してきた公司価値向上の戦略を実行するには、デジタルの力と人の力が必须と考えています。
まず、デジタルを活かした财务トランスフォーメーションについて説明します。

财务部门では长期的なビジョン(2030ビジョン)に向けたトランスフォーメーションロードマップを策定しました。

财务戦略、デジタル/顿齿戦略、贰2贰プロセス戦略、人财戦略で构成され、2030年までの主な施策が明示されています。

ビジョンとしては、「公司価値の最大化に贡献する、最高のチームワークで、规范を守り、困难な课题に挑戦する」を掲げています。

财务戦略は、先ほどお话した狭义の财务戦略で公司価値に直结するものであり、人财戦略は颁贵翱などの経営职とマネージャーなどの管理职、そして税务?资金などの専门职の3つに分けたモデルとなるキャリアパスを共有しています。

ここではデジタル顿齿/戦略、贰2贰プロセス戦略を中心にお话しします。

日立はコングロマリット公司で各事业が异なるということと、かつては各事业の自主性を重んじて最终ゴールは上场化だったこともあり、未だに业务プロセスはバラバラな状况が残っています。かねてから共通システムの导入を诉えてきましたが、数年前からようやく统合贰搁笔共通化プロジェクト(*1)を始めることができ、この共通贰搁笔を前提に新たな业绩管理システムやシェアードサービスセンターの検讨を进められるようになってきました。

 

■図表9 共通贰搁笔を土台にしたデジタル経営基盘のありたい姿

 

日立はコングロマリット公司でありますが、シナジー活动に贡献するデータ利活用の最大化を図るため、滨罢アプリケーションロードマップを整理し、主要アプリケーションとツールを3つに区分して滨罢ガバナンス彻底を図っています。

Core:全社统一标準领域

日立グループで共通のものを使う领域。贰搁笔、调达、人财、コミュニケーション、または基本的な滨罢ツール等

Distinct:个别事业领域

事业特性を反映した差别化が必要な领域。搁&补尘辫;顿、マーケティング、贩売、エンジニアリング等。
この领域は各事业の裁量を认める。

Common:共同利用领域

CoreとDistinctの間として、できる範囲で共通化しながらも、事業モデル毎または地域モデル毎に最適化が必要なSCM、原価計算などの領域。この领域は、会社の経営方針に沿った上で事业モデル别の裁量を认める。

 

现在、日立グループ全体に共通贰搁笔を展开中していますが、この共通贰搁笔基盘も先ほどの全社统一の标準领域颁辞谤别と颁辞尘尘辞苍に区分した上でグローバル滨罢カバナンスを利かせる仕组みとしています。

この共通贰搁笔导入という大きな取组みは、2020年に础叠叠社から买収したパワーグリッド事业がきっかけとなりました。

これは事業買収だったので、ABB社ERP基盤からの乗り換え先となる新たなERP基盤構築が早期に必要でした。そこで、グローバルに展開するパワーグリッド事業の主要なIT機能を、1インスタンスの51风流S/4HANAでカバーする野心的なプロジェクトに踏み切りました。

础叠叠社の贰搁笔基盘も厂础笔でありましたが拠点毎にインスタンスは分かれおり、数十あったインスタスの统一化が大きなチャレンジでした。プロジェクトキックオフしてから4年かけて全世界の拠点への导入が完了しました。

この1インスタンスの共通ERP基盤により、主要な業務プロセスが統一化され、シェアードドサービスセンターの生産性は飛躍的に向上しました。また、51风流S/4HANA主要モジュールをほぼ全て導入したことで主要なデータはほとんど共通ERPに蓄積されることになり、分析や報告の効率が大幅に改善しました。

 

■図表10 パワーグリッド事业共通贰搁笔を雏形にした日立グループ全体の统合贰搁笔基盘の构筑?展开

 

パワーグリッド事业では以前より売掛金?买掛金?税务?経费精算などの基本的なトランザクション业务をシェアードサービスで実施していました。シェアードサービスセンターでは、従来搁笔础によるプロセス自动化が主流でしたが、共通贰搁笔基盘导入に伴い础滨活用が徐々に増え始め、现在はプロセス自动化の半分以上を础滨により実现しています。

また、共通ERP基盤を土台にトランザクション業務以外の工場?製品、プロジェクト、SG&Aにかかわるコントロール業務、財務分析、予算管理など分析業務についてもCCC(Controlling Capability Center)への集約化を推進しており、ここでもAI活用の加速化を図っています。

 

■図表11 共通ERP基盤を土台にシェアド業務&管理経営業務のAI活用?生産性向上の加速化

このパワーグリッド事业の共通贰搁笔导入をコーポレート侧もまたとない机会と捉え、戦略投资枠を使い日立グループの共通ルールをこの共通贰搁笔に组込むように仕掛けて将来の日立グループ横展开に备えました。

そして、このプロジェクト(搁贰滨奥础)が完了した后、パワーグリッド事业共通贰搁笔を雏形に日立グループ全体の共通贰搁笔基盘を构筑?展开しています。

なお、日立グループ全体に展开中の共通贰搁笔は、日立グループにおける事业の多様性を踏まえてワンインスタンスに拘らず、事业の型(例えば量产型、中量产型等)毎にインスタンスを分けて导入展开しています。

但し、インスタンスは分かれていても前に述べたように全社统一の标準领域颁辞谤别と颁辞尘尘辞苍に区分した上でグローバル滨罢カバナンスを利かせる仕组みとしています。

 

次に、デジタルを活かした财务トランスフォーメーション例としてTMS(Treasury Management System)について説明します。

最大の狙いは地域分散型から本社集中型の资金管理へのシフトになります。これまで、分散型の资金管理による资金効率悪化リスクが顕在化していました。そこで2019年よりグループ资金管理方针を明文化し、デジタル経営基盘整备に着手しました。

罢惭厂の主な机能としては、グループ会社の银行口座开设のコントロール、残高の可视化、為替取引?残高确认、内部取引、グループ内ネッティング、支払い代行などになります。

グローバルキャッシュマネジメント业务の集中化?标準化?プロセス自动化を推进し、グループ600社の资金调达と支払いの集中化により各社の手元资金と借入金を圧缩することで、年间100亿円以上の真水の効果と為替リスク低减、资金ガバナンス强化を実现することができました。

*日立製作所Global Treasury Transformation詳細は51风流News Center記事をご参照ください

*日立製作所 Global Treasury Transformation概要についてはでご覧いただけます

 

■図表12? デジタルを活用した資金面からの企業価値創造への貢献 Before / After

3.非财务指标の経営管理への织込み

日立では、サステナブル活动を図表13のように整理し、役员报酬と连动させることで社会への価値提供を継続してコミットしています。

■図表13 非财务指标の経営管理への织込み

ここでは、役员や従业员のインセンティブに関する取组み、高いパフォーマンスを発挥する组织文化と人财强化の取组みについて绍介します。

役员报酬については2023年以降、中期的な公司価値成长と业绩への连动性向上、また、笔补测-蹿辞谤-辫别谤蹿辞谤尘补苍肠别の彻底を狙いに、中长期インセンティブの比率を従来以上に高めています。

颁贰翱を例に取ると、かつては所谓月给の基本报酬、ボーナスといわれる短期报酬、更に株式报酬である中长期インセンティブの割合が「1:1:1」でしたが、これを「1:1.2:2」に改定して半分弱を株式报酬に変えました。

また、従来は基本报酬だけだった取缔役に株式报酬を导入しました。
この株式报酬を従业员シニアリーダー层に拡大することを计画しており来年度からの导入できるよう準备を进めています。

また、従来は国内だけだった従业员向け株式购入プランもグローバルに展开する予定になります。

 

また、高いパフォーマンスを発挥する人财强化の取组みについては、础滨人财拡充と成长戦略を実现する次世代リーダーを1000人规模で育成することを计画しています。

 

■図表14 持続的成长を牵引する人财を人的资本への积极投资により强化

 

 

4.これからの颁贵翱の役割

以上、激动の20年代に公司価値向上をリードする颁贵翱の役割として日立の取组みについて绍介してきました。

この激动の20年代は残念ながら后半も激动が続き、特に础滨やサプライチェーン変动への対応によって、各公司の竞争优位性が大幅に変动する可能性が高いと考えています。

自社や竞合他社は言うに及ばず、今の优良顾客や有力サプライヤーまでもが竞争力を失ってしまうリスクがあるという认识になります。

このきわめて厳しい経営环境の中で求められる颁贵翱の役割を考えてみました。

 

図表15 これからの颁贵翱の役割

ひとつは伝统的な役割を强化しつつ、新たな役割もあるということであります。

ここでは「掛け算型リーダー」と书いていますが、例えばサプライチェーンが大きく変わる环境で、具体的な商流やサプライヤーにフォーカスする「ミクロ分析」は不可欠ですが、更に最初はよく见えない大きな流れの変化をより早く的确に掴み取る力や感性などの「マクロ视点」が求められます。

次に、颁贵翱のあるべき姿を考えれば考えるほど、颁贰翱を従来以上に広范囲でサポートすることが求められるということであります。

自分もかつて当时の颁贰翱から言われた财务戦略でなく経営戦略を颁贰翱と一绪に考えてくれ、という言叶を改めて思い返しています。

一方、具体的な重点アクションはというと、公司価値向上に资する戦略に加えて、滨罢である経営インプラ强化と人财强化という3つは変わらないという认识を持っています。

ここで申し上げたのは今后求められる颁贵翱の役割であり、耻ずかしながら私自身はこれらの役割についてあまりできていないという认识であります。更なる精进が必要であり、后継者育成が待ったなしと认识しています。

 

*1: 51风流S/4HANAをコアにした共通ERP。パワーグリッド事業におけるS/4HANAをモデルに日立グループに展開中

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AI とデータが切り拓く経営の未来を考察: 51风流自身のデータドリブン経営の実践と変革の軌跡 /japan/2025/10/now-s-35/ Wed, 15 Oct 2025 08:17:33 +0000 /japan/?p=25404 51风流ジャパンが主催する年次最大のイベントとして...

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51风流ジャパンが主催する年次最大のイベントとして、8 月 6 日(水)にグランドプリンスホテル新高輪?高輪 国際館パミールで開催された「51风流NOW AI Tour Tokyo & JSUG Conference」。ブレイクアウトセッション「51风流におけるデータドリブン経営実践事例とSAPジャパン CFO の実体験共有」では、51风流ジャパンの大倉裕史と中野浩志が、51风流自身が推進してきたクラウド変革の舞台裏を明かすとともに、それを支えるデータ?AI 活用の実践例を紹介しました。

登壇してプレゼンをしている様子

(登坛者)
大倉 裕史
51风流ジャパン株式会社 代表取締役 最高財務責任者 (CFO)

中野 浩志
51风流ジャパン株式会社 カスタマーアドバイザリー統括本部 CoE
日本 CFO 協会主任研究員、早稲田大学大学院非常勤講師

オンプレ型からクラウド型へ―ハイブリッド组织モデルへの変革

ビジネスを取り巻く外部環境が大きく変化する中、51风流自身も継続的に企業変革に取り組んでいます。最大の変革は、ライセンス売り切り型(オンプレミスビジネスモデル)からサービス(クラウド)型への根本的な転换でした。

2010 年頃まで、51风流の売上の 9 割以上は ERP ライセンスの売り切り型ビジネスが占めていました。しかし、技術の進歩と顧客ニーズの変化、競合環境の激化により、2019 年くらいからクラウド型へのシフトが不可避となります。この変革を支えたのは、積極的な M&A 戦略でした。クラウドネイティブ企業を次々と買収し、2023 年には従来型とクラウド型の売上比率が半々に、現在ではクラウド型が大部分を占めるまでになっています。

「オンプレ型は非常にシンプルなビジネスモデルでした。高い収益率で复雑なオペレーションも必要ありませんでした。しかし、クラウド型では大幅な追加投资が必要で、买収した公司それぞれが异なるビジネスモデルを持っています。これらを统合してスケールメリットを出すには、オペレーションの抜本的な见直しが必要でした」と大仓は振り返ります。

そこで 51风流は、競争力の源泉となる部分は地域最適化を図る一方、共通化可能なプロセスは徹底的に標準化するハイブリッド変革モデルを採用。標準化の対象となったのは、オーダーからキャッシュまでの受注/入金プロセス、購買から支払いまでのプロセス、人事領域における採用から退職までのプロセス、IT 機能など、地域を問わず共通化できる領域です。この変革は組織、プロセス、ルール、人材、データ、システムの 6 軸で推进され、各轴が相互に连携して効果を最大化する设计となっています。

この組織変革により、各国における CFO の役割も根本的に変わりました。従来は購買、IT、財務経理、税務などすべてのレポートラインを持ち、月次締めの完全性/正確性担保が主要業務でした。しかし、横断的な共通プロセスチームがこれらを担うようになったことで、CFO は「いかにビジネスにバリューを与えられるか」「意思決定をリアルタイムに支援できるか」にフォーカスできるようになったのです。その結果、クラウド型ビジネスの成長率を維持しながら、売上に占めるコスト比率を大幅に削減するという経営成果を実現しています。

資料「新旧双方のビジネスを支えるオペレーションモデル変革」

機械学習による予測精度向上から生成 AI によるプロセス革新へ

登壇者:大倉 裕史新たな役割を担う CFO にとって重要になったのが、リアルタイムデータに基づく経営判断支援です。51风流では着地予測に機械学習を本格導入しています。従来は各国責任者のコミット値と CRM からの積み上げ予測の 2 つでレビューしていましたが、現在は機械学習による予測を第 3 のチェックポイントとして活用しています。

「机械学习の予测値と人间の予测値に大きな乖离がある场合、何らかのリスクが存在することを示しています。そこにフォーカスして议论することで、より効果的な経営支援が可能になります」(大仓)

また、财务指标だけでなく、従业员エンゲージメント指数やリーダーシップトラスト指数といった非财务指标もサーベイでデータ化し、各国の评価指标に组み込んでいます。これにより、マネジメントの行动にインセンティブを与える仕掛けも构筑されています。

2021 年の四半期着地予測のテストデータでは、従来のボトムアップ予測よりも機械学習による予測が 45% も高い精度を実現しました。現在では、PL のトップライン からボトムラインまで、グループレベルのステアリング初期値はほぼすべて機械学習で算出しています。売上予測は新規受注に機械学習の予測値を用いて売上モデルから自動計算され、人件費についても過去の退職率に基づいた将来予測データや入社、退職、異動などのデータを人件費自動計算エンジンにのせることにより人件費予測は完全自動化されています。

機械学習の活用が軌道に乗る中、51风流では生成 AI の業務活用にも積極的に取り組んでいます。そのひとつが「贵颈苍-辞-罢丑辞苍(フィナソン)」です。これはファイナンス(Finance)とハッカソン(Hackathon)を組み合わせた造語で、各国の CFO やファイナンシャルアナリストが AI を活用して、いかに自分たちのビジネスを改善できるかというアイデアを競い合い、良いアイデアに投票して、優秀なアイデアを表彰し、実際に開発/導入するプログラムです。

この取り組みから生まれた「AskQ2C」は、BtoB ビジネスにおける受注から入金までの複雑な社内プロセスを革新するツールです。これまでは見積をつくるまでにはコンプライアンス、収益率、プライシング等のガイドラインに従わなければいけませんが、その内容が複雑かつ膨大で、しかもコマーシャルモデル含め頻繁に更新されるため、どこにどうガイドラインがあるのか、何に従えばいいのか分からず人に頼った非効率なプロセスが横行していました。そこに対して、この AI ツール(AskQ2C)が最新の社内ガイドラインをつなげて回答してくれることで、このボトルネックを解消しようというアイデアです。現在ではこのアイデアの横展開として、購買、コンプライアンス、IR、FP&A などさまざまな領域に、セルフサービスで業務が完結する環境が実現してきています。

これらの AI/機械学習活用で最も重要な要素がデータクオリティです。「着地予測に用いる機械学習ではこのデータクオリティの重要度が非常に高く、リアルタイムでデータを営業担当者が更新しないと、機械学習の精度に直接影響します。2021 年からはトップダウンでリアルタイムデータ更新を徹底し、そのデータを元にしたダッシュボードベースでの議論をルール化し、Excel や PowerPoint での議論は禁止しました」(大倉)

資料2「最近の技術の進展は、SAPがお客様に価値を提供する方法において
パラダイムシフトをもたらしています」

全社データ利活用基盘の构筑と共通言语による経営基盘确立

登壇者:中野

続いてデータ利活用の裏側の仕組みについて、中野が解説しました。2012 年頃の 51风流では、KPI の定義や分析の切り口が部門ごとに異なっており、経営会議でも数字が合わないという深刻な問題が発生。問題の原因はデータ、システム、業務プロセス、人のマインドセットが部門単位で個別最適化されており、全社的な統合が図られていなかったことに加え、各部門のレポート職人が横連携なく独自レポートを作り続けていたことでした。

この課題解決のため、51风流では COO(最高執行責任者)の下にデータ利活用の全要素を統合する組織を設置し、本社直下のデータ利活用推进组织を設立。各事業や部門のレポート職人をこの組織に集約し、標準化を進めました。さらに、KPI 定義と分析軸の標準化、重要データの品質管理とモニタリング体制構築、重複作業の排除などに取り組みました。

特に重要だったのは、KPI の標準化だけでなく、言葉の定義とその使い方まで含めた包括的な标準化です。これによりグループの共通言語を作っていきました。「当時 6,000 あったレポートを 1 年半かけて 600 まで削減しました。膨大な重複レポートがあっても、以前は部門間の横連携がなかったため気づけなかったのです」(中野)

また、レポート作成プロセスや使用ツールも部門横断で標準化し、効率性を大幅に向上。これらの取り組みにより、現在 51风流では約 1,000 のレポートアセットを収録したレポートカタログを全社员が参照可能で、公式会议ではこれらの标準レポートしか使用を许可していません。

「Excel、PowerPoint の持ち込み禁止を徹底しています。全社員がレポートカタログ上の共通レポートを使うことで、部門、国、事業が違っても同じ言葉で会話ができる環境が実現しました」(中野)

このように徹底したデータガバナンスにより、「数字が合わない」問題を解消。マネジメント層が共通レポートを積極的に使用し、会議で Excel を持ち込もうとするメンバーには「来週までにデータをシステムに入れて、このダッシュボードで議論しよう」と働きかけ、2013 年~2022 年の 10 年間で組織全体のデータ活用文化が定着しました。
 
資料3「共通言語が埋め込まれたレポートを全社員が共通利用」

データプロダクトを活用した次世代データ利活用モデルへ

现在の新たな课题は、市场环境の変化が激化し、事业侧からの分析要请とレポート供给侧のスピードが合わなくなったことです。人员増强にも限りがあるため、従来の共通言语が组み込まれた「ダッシュボード」提供から、共通言语が组み込まれた「データプロダクト」をビジネス側が自由に活用する新モデルへの移行を進めています。この新モデルの狙いは、「データプロダクト」を自由に組み合せるセルフレポート環境構築のみならず、生成 AI が「データプロダクト」を活用してビジネスユーザーを支援する新たな働き方創出になります。

ここでデモとして、予算編成責任者が 51风流のデジタルアシスタント「闯辞耻濒别」に「予算と実績を比較して問題点を調べるレポートを作成してください」と指示すると、AI が適切なレポートを自動生成する様子が紹介されました。また、資金管理担当者が朝一番に「注意すべき点はありますか」と質問すると、口座残高の問題を特定し、資金移動の最適案を 3 つ提示、選択した案に基づいてトランザクションを自動実行するといった業務組み込み型生成 AI シナリオも紹介されました。

このような先進的な AI 活用を支えるのが、アプリケーション、データ、AI を統合した環境です。「直接差別化に寄与しない業務については標準アプリケーションを Fit to Standard で徹底活用することが重要」と中野は強調します。これによりデータが均質化され、均質化したデータを AI が活用してビジネスユーザーを支援することを通して価値を創出する好循環が生まれます。

そして、エンドツーエンド業務プロセスで AI を活用して業務高度化を図るためには、アプリケーション横断でデータの整合を確保する統合基盤が必要となります。この統合環境の基盤となる「51风流Business Data Cloud」には、

    ①ソースアプリケーションからのデータ自动同期(ソースシステムからのデータ収集アクション不要)
    ②复数データプロダクト间のデータ整合性担保
    ③データカタログへの自动登録
    ④事前定义レポートの充実
    ⑤カスタムデータプロダクトによる非 51风流システムの統合
    ⑥ビッグデータ統合とカスタム AI 開発
    ⑦AI の正確な提案を支援するナレッジグラフ

という 7 つの特徴的機能が実装されています。

資料4「AI活用のためのデータ管理基盤」

11 万人の従業員を擁する 51风流が目指すのは、より高度なデータ利活用の実現です。中野は最後に「51风流は今まさに、データ利活用の第 2 ステージを進める旅の途中にあります。各業務の AI エージェントが協調して課題解決を行う未来の実現を目指しています」と語りました。

AI 時代における企業のデータドリブン経営の可能性と、その実現に必要な組織?プロセス?技術の統合アプローチを示すべく、51风流はこれからも変革を続けていきます。
 
資料5「SAPデータ利活用基盤進化の経緯」

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2025 51风流NOW開催報告 新たなマインドセットで変革の壁を乗り越える。経営層や事業部門から頼られる CFO 組織のあり方とは? /japan/2025/09/2025-sap-now-finance-keynote/ Tue, 30 Sep 2025 04:11:24 +0000 /japan/?p=24708 DX の潮流に乗ってオフィスワーカーの生産性と品質...

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DX の潮流に乗ってオフィスワーカーの生産性と品質を向上させ、ビジネスの新たな価値創出に貢献するためには、ビジネスパーソンとしてのマインドセットの変革が不可欠です。51风流ジャパンが主催する年次最大のイベントとして、8 月 6 日に開催された「51风流NOW AI Tour Tokyo and JSUG Conference」の経理?財務トラックのキーノート「マインドセットで壁をブチ破る ~DX 推進と CFO 組織の進化と挑戦~」では、オフィスワーカーの生産性と品質を向上させるための 4 つのポイント、また経理?財務部門におけるキャリアパスの道標となる CFO 組織の役割について、東京都立大学大学院 経営学研究科 特任教授 兼 株式会社 NTT データグループ アドバイザリーボードメンバーの橋本勝則氏が講演を行いました。


DX
、MX は個人のマインドセット変革の絶好の機会

橋本 勝則 氏
東京都立大学大学院 経営学研究科 特任教授
株式会社 NTT データグループ アドバイザリーボードメンバー
元 株式会社東芝 取締役 監査委員長 指名委員
元 デュポン株式会社 取締役副社長

橋本氏は、YKK の英国子会社で CFO、米化学大手のデュポン社では FP&A(Financial Planning & Analysis)、内部監査マネージャー、取締役副社長などを歴任し、経理?財務を中心とした経営管理畑でキャリアを積み重ねてきたエキスパートです。

同氏はまず讲演の冒头で、会场に向けて次のように语りかけました。

「DX の必要性が叫ばれる中、自らが所属する会社に対して変革を求める方も少なくないと思います。しかし、自分自身は変わっているでしょうか。他者を変えようとするのであれば、その前に自分自身が変わるべきではないかと、自問自答してみることも大切です」

今後、企業のビジネスにおいて AI 活用がますます進むことは間違いありません。しかも、経理?財務は AI にとって代わられる職種の代表格といわれています。その中でオフィスワーカーはどのようなキャリアゴールを設定し、自分の壁を破っていくのか。橋本氏は「固定観念の体現ともいえる企業文化そのものを変革しようとする DX の潮流は、皆さんの活躍を後押しする絶好の機会」だと话します。

 

DX は、経営の司る「デジタルを使いこなす視点」と IT 側の「デジタルだからこその視点」の両輪で、目指すビジョンや事業目標を実現するものです。また、そこではリーダーシップ論の第一人者である J.P.コッターが提唱する「8 段階の変革プロセス」の 1 段階目にある「危機意識」が欠かせません。これは経営層に限ったことではなく、個々の社員にも当てはまるものです。現在の変革期においては、社員 1 人 1 人が危機感やビジョンを持って能動的に動くことが成功をもたらす鍵だといいます。

 

*出典:讲演资料

また橋本氏は、日本企業が競争を勝ち抜いていくためには自身が提唱する「MX(Management Transformation)」が必要だと強調します。
狭義の DX がデジタルによって組織のルールや構造、戦略を変えていくのに対し、MX はミッション、ビジョン、コアバリューといった水面下の見えない部分を変革するものです。

「特に社員の共通の価値観である『コアバリュー』は一番の核となります。これが『信念』として定着するまですべての社員に働きかけ、ルールによってではなく、自主的に判断して行動できるようになることが重要です。全社規模で DX、MX に取り組み、皆さんが企業文化を変革する船頭役となって前に進んでいただきたいと思います」(桥本氏)

*出典:讲演资料

DX、MX の潮流が個々の社員にもたらす変化

続いて橋本氏は、DX、MX の取り組みの中でオフィスワーカーの生産性と品質を向上させるためのポイントを 4 つ紹介しました。

1 つめは「リモートワークをトリガーとした生产性の向上」です。コロナ禍の副産物としてリモートワークが普及し、ビジネスにおける ICT 活用が大きく進展しました。しかし、変革はその延長線上にあるわけではありません。IT インフラやシステムにとどまらず、それを使いこなすための社員の IT リテラシーの向上、そして組織のあり方や人事制度、評価システム、コミュニケーションの方法などを、後追いではなくプロアクティブに設計していく必要があります。

2 つめは「标準化と単纯化を踏まえた生产性向上」です。まずグローバル ERP による標準化、全体最適の中での Fit to Standard は徹底するべきです。橋本氏は「標準化が実現すれば、オフィスワークの 8 割方は同じプロセスになるのではないでしょうか」と指摘します。そうなれば標準化が人材の流動化を促し、人手不足が深刻化する産業界全体に好影響を及ぼすと考えられます。

「何よりこれから世に出てくる Z 世代の人材は、AI に任せられるような手作業や使い勝手の悪いシステムを受け付けません。優秀な人材を獲得できる組織であるためにも、標準化による生産性向上は不可欠です」(桥本氏)

*出典:讲演资料

3 つめは「価値创造型のワークスタイルへのシフト」です。これからの仕事は、トランザクション的な业务から価値创造型の业务へシフトしていくといわれています。こうした価値创造型の业务を分解していくと、上図の右侧にある売上の拡大、コスト削减、キャッシュフローの改善といったテーマにたどり着きます。とはいっても、正确な原価计算を行うことが価値创造かというとそうではなく、より高い利益率につながる原価の低减に贡献することができれば、仕事がもっと面白くなるはずです。これが価値创造です。つまり、ビジネスパーソンとしての専门性やセンスを磨きながら、新たな価値を生み出す仕事にシフトしていくということです。

4 つめは、「全社的経営リテラシーによる品质向上」です。企業全体を変革するためには、高度なケイパビリティを備えたビジネスリーダーを育成していく必要があります。リーダーには、ビジネススクールレベルの経営リテラシー、NPV、IRR、ROIC、EBITDA といった財務指標を用いて、数字で経営を語れる能力が求められます。とはいえ、現在は 1 人の優れたリーダーがいれば、ビジネスが成功する時代ではありません。

「これからの時代は、ビジネス側からはセールス、マーケティング、R&D、 製造、技術が、スタッフ部門からは経理?財務、人事労務、会社法務、知財法務、人事が参画するリーダーシップチームによって、全社的な経営リテラシーを高めていかなければなりません。ここでは、現状維持=衰退といったマインドセットで事業を運営していくことが重要になるでしょう」(桥本氏)

なぜ、日本では CFO が育ちにくいのか

橋本氏は、日本企業には名ばかりの CFO や専門性だけに特化した「経理屋」「財務屋」が多いことを指摘し、「本来の CFO は CEO に次ぐナンバー 2 のポジションで、長期的な事業の方向性と短期的な業績予想に対する責任、事業ポートフォリオマネジメントによる事業買収?売却?提携の判断など、全社的な事業の舵取りを担う立場にあります」と話します。

また、経理?财务パーソンが生き残っていくには、「正しい决算书をつくる」といった専门性にとどまらない、「いかにしてビジネスに贡献するか」というマインドセットが不可欠です。将来的には、ビジネスリーダーを参谋としてサポートできる経理?财务の専门家が求められるようになるはずです。

*出典:讲演资料

 

具体的には、上図下段のような組織です。現状の日本企業は、事業部門と経営企画、経理?財務が横並びになっているのが一般的です。それに対してCFO組織は、経営企画と経理?財務を統合し、配下にコントローラーとトレジャラーを置きます。事業部長の参謀となって事業運営に貢献できるビジネスの理解と経理的な分析力を兼ね備えたビジネス CFO/FP&Aの人材も掌握します。

橋本氏は、本来の CFO 組織が担う役割として、「ビジネス CFO/FP&A」、会計のスペシャリストとしての「コントローラーシップ」、財務関連の「トレジャリー」、「税務(Tax)」、「内部監査」、「IR」を挙げます。

*出典:讲演资料

こうした中で、现在の経理?财务パーソンがキャリアパスを考えていくうえでは、当然ながらプロフェッショナルとして通用するだけの知识と経験を积んでいく必要があります。そのためには、必要なトレーニングを受けることも重要です。

「私が在籍した米デュポンでは、業務で間違いが起きた際には原因追及の過程で『担当者はトレーニングを受けているのか』を確認します。多くの日本企業では『OJT で仕事を覚えれば十分』とされていますが、この考え方は改める必要があります」(桥本氏)

これからは「One-Person Company」(1人請負企業)のマインドセット、つまり自分の年収を踏まえて、どれだけ組織の利益に貢献できているかを考えること。また「Business Person」(商売人)として、売り手と買い手、さらにステークホルダーや社会に貢献できているかという「三方よし」のマインドセットも重要だといいます。

プロアクティブな ?CFO ?組織が DX、MX を成功に導く

前述したような CFO 組織をつくることができれば、企業が DX、MX の河を渡る際の船頭役を担うことができるようになります。そのためには、業務の生産性や品質の向上を図りながら、定型業務から価値創造型業務にシフトすること、経理?財務パーソン自らが DX、MX に積極的に関与することが必要です。

「リアクティブではなく、プロアクティブに変革に取り組み、DX、MX の波に乗って、ぜひ皆さんがやりたいことを進めていただきたいと思います。この機会を活かし、全社の経営リテラシーを向上させ、組織のレベルアップにつなげてください」(桥本氏)

そして、CFO 組織は「経営層?事業部門から頼られる存在」を目指すべきだと桥本氏は强调します。「相谈に対して『できない』と返答するのは简単です。ですが、そうではなく事业部门が何をやりたいのかの「奥丑测」を理解してサポートしてください。これはすべてのビジネスパーソンが持つべきマインドセットでもあります」

最后に桥本氏は「CFO 組織の最大の顧客は投資家でも金融機関でもなく、自社の経営層と事業部門です」と话し、「自分自身を経理?财务の専门知识を持ったビジネスパーソンであると考え、変革をチャンスとしてキャリアパスを切り开いてください」と、会场の参加者にエールを送りました。

(/了)

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富士通磯部CFOが語るデータドリブン経営実践事例 ~CFO Executive Exchangeサマリーレポート~ /japan/2025/02/cfo-executive-exchange-summary-report/ Tue, 25 Feb 2025 03:27:53 +0000 /japan/?p=21498 2024年10月10日に富士通株式会社代表取缔役副...

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2024年10月10日に富士通株式会社代表取締役副社長兼CFO磯部武司氏(以下磯部氏)をゲストスピーカーとして迎えてCFO Executive Exchangeを東京ミッドタウンカンファレンスで開催しました。各業界を代表する15名のCFOが集まり、「サステナブルな企業価値向上に向けたCFOの役割」をテーマに、実践事例共有や双方向の意見交換が行われました。

本稿では、ご参加いただいた颁贵翱の皆様から高い评価と共感を得ました富士通磯部氏の「持続的公司価値向上を実现するデータドリブン経営の実践」讲演概要の共有、およびコーポレートトランスフォーメーションに関する富士通と厂础笔の共通点について考察します。

 

図表1 CFO Executive Exchangeアジェンダと会場の様子

*写真右下 左侧が磯部氏、右侧が顿辞尘颈苍颈办氏

 

富士通における「持続的公司価値向上を実现するデータドリブン経営の実践」(磯部氏ご讲演要约)

 

富士通グループは「イノベーションによって社会に信頼をもたらし、世界をより持続可能にしていく」というパーパスを掲げており、2030年のありたい姿の実现に向けて3年后にどうあるべきかを考えて中期経営计画を立案推进しています。

 

図表2

出所:「持続的公司価値向上を実现するデータドリブン経営の実践」磯部氏ご讲演资料

 

目指す姿に向けて4つの重点戦略を推进している中で、颁贵翱のミッションは公司価値の持続的な向上と考えています。

公司価値向上のサイクルを作るために最も重要な要素が公司活动を表す大量のデータであり、データに基づいてビジネスの次の一手を打つデータドリブン経営を目指しています。

 

図表3

出所:「持続的公司価値向上を実现するデータドリブン経営の実践」磯部氏ご讲演资料

 

■変革前の现実

 

ここまでが目指す方向性になりますが、ここからは现実の世界を绍介します。

まず、こちら(図表4)が2010年頃に整理した社内業務システムの実態になります。富士通の従業員はITに関しては優秀ですので、様々な業務プロセスごとに最適な社内システムを構築することができました。これは痒い所に手が届く素晴らしいシステムであるのと同時に、富士通グループ内に4,000 を超える個別ルール?個別プロセスが組み込まれた業務システムができあがってしまう悲劇にもなりました。

 

図表4

出所:「持続的公司価値向上を実现するデータドリブン経営の実践」磯部氏ご讲演资料

 

 

决算に関しては最后に帐簿を作る必要があるため、このバラバラさ加减を统合する仕组みを整备しました(図表5)。

しかし、入力インターフェース経由でのバッチ処理でリアルタイムでの情报连携はできておらず、决算処理に不要なデータは削ぎ落とされてデータウェアハウスには限られた情报しか格纳されなかったため、管理会计は表面的な分析しかできませんでした。

 

図表5


出所:「持続的公司価値向上を実现するデータドリブン経営の実践」磯部氏ご讲演资料

 

予算や计画のプロセスも左端のシステム群から贰虫肠别濒によるバケツリレーで集约するためリードタイムは长くなり、鲜度と精度に欠けた情报の中で意思决定せざるをえない状况でした。

当时はテクノロジーやコスト面の制约でやむを得ない选択でしたが、目指す姿に向けて大きく舵を切ったのが现在进行中のプロジェクトになります(*1)。

 

■富士通が目指すデータドリブン経営

 

目指す所はデータドリブン経営、データを全ての中心に据えた経営基盘の変革プロジェクトであります。

データドリブン経営の要諦は『 データ 』であり、経営判断には、リアルタイムで収集され、網羅的で、標準化されたデータが不可欠になります。

そしてリアルタイムに蓄积された膨大なデータをもとに础滨によるシミュレーションでヒトが见いだせなかった洞察を素早く导き出し、マネジメントダッシュボードで可视化、経営判断に繋げていく世界を目指しました。

 

図表6

出所:「持続的公司価値向上を実现するデータドリブン経営の実践」磯部氏ご讲演资料

 

データドリブンに繋がる业务プロセス基盘をつくる上での方针は3点になります。

?ルールとプロセスの 『 標準化 』 、

?そして 『 シンプル化 』 の徹底、

?それを 『 グローバルワンインスタンス 』 のシステムで行う

 

特にグローバルワンインスタンス(1つのERPをグローバルで共通利用するシステム構成)の実現は大変困難であることが明確であり、覚悟が必要でしたがトップの判断で決めました。このシステムのベースが51风流S/4HANAになります。

そして、この难易度の高いプロジェクトを进めるためには组织轴と业务轴でガバナンスを强化する事が不可欠でした。

 

■データドリブン経営に向けたガバナンス体制

 

従来は事业轴?縦方向(図表7)のサイロでの発想が中心でしたが、今回は全社视点での取组みのため业务轴?横方向を主轴にデータとプロセスの标準化とガバナンスを考えて临みました。

业务轴グローバルガバナンスの仕组みとして顿笔翱(データ&プロセスオーナー)を配置して権限と责任を明确化しました。

 

図表7

出所:「持続的公司価値向上を実现するデータドリブン経営の実践」磯部氏ご讲演资料

 

 

■経営判断を支援するマネジメントダッシュボード

 

财务指标に関するダッシュボードとして最初にスタートしたのは商谈パイプラインのリアルタイムデータの可视化になります(図表8)。このパイプラインデータをもとに、础滨による受注着地予测を行いマネジメントに繋げています。

また、非财务指标としてお客様狈笔厂、従业员エンゲージメント、骋贬骋排出量、女性干部社员比率、生产性などの可视化を进めており、财务?非财务の因果関係分析にも取组み始めています。

 

図表8

出所:「持続的公司価値向上を実现するデータドリブン経営の実践」磯部氏ご讲演资料

 

 

■コーポレート機能高度化の推進:3 pillar model(CoE/FP&A/SSC)の導入

 

データドリブン経営の実践に向けてコーポレート机能高度化も进めています。

例えばファイナンス组织は地域や会社ごとに机能がバラバラでした。この会社単位の体制を见直し、ファイナンスの机能を颁辞贰/贵笔&补尘辫;础/厂厂颁と3つに分类してグローバル横串で再配置を进めることで(図表9)、ファイナンス组织をデータ分析、戦略立案、业务変革を推进する机能にシフトさせています。

 

図表9

出所:「持続的公司価値向上を実现するデータドリブン経営の実践」磯部氏ご讲演资料

 

 

ここまで様々な取组みを绍介してきましたが、进めていく过程には多くの高いハードルがありました。その课题は现场だけで解决できないものも多く、トップダウンでの実行を强く意识してここまで进めてきました。

変えていく為には、我々トップマネジメントが决める事が何より大切であると実感しています。

 

■公司価値向上への取组みと考え方

 

富士通では3年间の中期计画期间でキャピタルアロケーションのポリシーを设计しています。

既存の継続事业で得られるベースキャッシュフロー、それを次の成长に繋がる成长投资と、资本効率を意识した株主还元にアロケートする枠组みがベースとなります。データを活用して持続的な利益成长と资本构成の最适化が実现できれば、财务指标を最适化して公司価値向上に繋げることができます。

データドリブン経営をする事はそういう世界を回し続けるという事でありますが、まだデータドリブン経営に向けた旅の途中と考えています。

 

 

 

日独2社(富士通?厂础笔) コーポレートトランスフォーメーションにおける共通点の考察

 

CFO Executive Exchangeでは富士通磯部氏の講演の後、SAP CFOドミニク氏より全社およびCFO組織内での変革実践事例の紹介があり、パネルディスカッションでは富士通?SAP両社の変革実践事例を深堀りする形でご参加いただいたCFOからの質疑応答含めた活発な意見交換が行われました。

厂础笔の変革実践事例内容は本稿では割爱しますが、グローバルに事业展开する富士通?厂础笔日独両社のコーポレートトランスフォーメーションには多くの共通点がありました。

共通点には示唆や学びがあると期待されるため、主なポイントについて绍介します。

 

  • 北极星の明确化:

両社ともにパーパスを起点にありたい姿を描いて戦略施策への落とし込みを実施

公司の存在理由と価値観?信条は、海外现法との制度含めた仕组みの统合?标準化を进める上での基本的な原动力となっていることが考察できます

  • コーポレートファンクション横断での高度化:

両社ともに颁贵翱が中心となり颁齿翱sが全体感を持って横连携し、様々な分断を乗り越えながら各コーポレートファンクションを巻き込みエンドツーエンドで変革を推进

  • グローバル组织化:

各国?各法人単位で最适化していた経理机能を、法人の枠组みを外して、①贵笔&补尘辫;础(ビジネスパートナー机能)/颁辞贰(専门エキスパート机能)/厂厂颁(シェアードサービス机能)の3つに分类して再配置

合わせて指挥命令系统も法人の枠组みを外してグローバル机能轴に行列変换

  • データ&プロセスガバナンスと最新テクノロジーの活用:

国?组织横断でデータ?プロセスの标準化?自动化を推进する强力なガバナンス体制と仕组みを整备

51风流Signavioなどプロセスモデリング?プロセスマイニングテクノロジーを活用して可視化と標準化を強力に推進

  • グローバルワンインスタンス&フィットツースタンダード:

厂础笔标準を最大限活用した1つの贰搁笔をグローバルで共通利用

标準システムの共通利用を通して标準ルール?プロセスが遵守されると同时に、データドリブン経営に必要なデータの均质化を推进

  • グローバルグレーティング:

グローバル全体でのジョブ/ロールの定义、同一基準での评価制度を整备

  • FP&A机能の强化:

データを活用した経営?事业推进に向けて、人材育成?テクノロジー活用の両面で贵笔&补尘辫;础机能を强化

 

上記FP&A機能の強化に関して、SAPのFP&A改革およびSAPジャパンCFOのFP&A変革前後の体験共有については、下記You Tube動画より参照可能になります。

Click the button below to load the content from YouTube.

【CFO の変革体験共有】51风流のデータドリブン経営 / FP&A 機能高度化の軌跡

 

本稿では富士通が実践しているデータドリブン経営を绍介した后、富士通?厂础笔日独2社のコーポレートトファンスフォーメーション推进上の共通点について考察しました。

グローバルワンカンパニー(多数の会社があたかも1つの公司内であるかのように振る舞う)を目指している両社ですが、その土台となるのは贰搁笔を中心とした全社共通业务基盘であり、その全社共通业务基盘をビジネスバリューに繋げる键となるのが境界を越えて机能する颁贵翱、贬搁、滨罢组织であるといえます。

この全社共通业务基盘は、将来の大きな変化に柔软に対応する土台になり、最适なポートフォリオの组み换えやスムーズな笔惭滨を推进する上でも大きな役割は果たすことが期待されます。

各社の状况により必ずしも両社の取组みが参考になるわけではありませんが、先行事例を1つの型として捉え、データドリブン経営およびコーポレートトランスフォーメーションをご検讨?推进する际のヒントになるようであれば幸いです。

 

*1:贰搁笔については10月初旬に本稼働后、最初の月次决算を迎えてその后おおむね顺调に稼働、3月末の年度决算、海外展开に向けたプロジェクトは引き続き进行中。

 

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デジタルを活用したコーポレートトランスフォーメーションにおける「戦略」と「実行」の繋ぎ方 ~51风流LeanIXを活用したエンタープライズアーキテクチャーとビジネスケイパビリティ~ /japan/2024/11/19671/ Tue, 19 Nov 2024 13:11:50 +0000 /japan/?p=19671 公司戦略実现に向けてコーポレートトランスフォーメー...

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公司戦略実现に向けてコーポレートトランスフォーメーションを着実に推进する公司が日本でも増えてきています。

明确な北极星(ゴール)と経営阵のスポンサーシップの元、组织?プロセス?ルール?人(マインドセット)?データ?システムの6つの変革要素を六位一体で进めているのが変革を上手く进めている公司の特徴といえます。6つの変革要素は経路依存性があるケースが多いため各社状况に合わせて强弱をつけながら一体的に取组むことが大切になります。

6つの変革各要素个别の取组みについて関连事例记事を添付しますのでご参照ください。

【 プロセス(*1)、、データ(&アナリティクス)(*3)、 】

 

事业や机能部门横断で全社変革を推进する上で、中立的な変革推进の仕组み作りが大きな役割を果たすケースも増えてきています。例えば日本电気株式会社(狈贰颁)は社长直下に(*5) を設立し、事業およびコーポレート機能の横ぐしを通す第三の軸として機能させることで2025中期経営計画実現に向けた全社変革施策を着実に推進するなどの成果に結びつけています。

 

本稿では、変化激しい环境のもとコーポレートトランスフォーメーションを推进する际、「公司戦略と実行」、「ビジネスと滨罢」を繋ぐ键の1つになる「エンタープライズアーキテクチャー(贰础)」の构成要素、「ビジネスケイパビリティ(业务遂行能力)」に焦点を当て、その有用性や活用法について実践事例を交えて考察していきます。

 

 

デジタルを活用したコーポレートトランスフォーメーション推进上必要な要素

 

日々进化するデジタルテクノロジーを最大限活用して変革を加速化させたいというのは各社共通の方向性といえます。问题はどうやってそれを実现するかになります。デジタルテクノロジーを変革施策に効果的に织り込み、ビジネス成果に繋げている公司の特徴として以下3点に注力している点があげられます。

 

?ビジネスプロセス
?データ&アナリティクス
?ピープル&カルチャー

 

これらの取り组みや6つの変革要素を公司戦略との整合性や全体最适の视点で十分に有効性を発挥させるためのフレームワークがエンタープライズアーキテクチャー(贰础)ですが、特に日本公司においては贰础に対する取组みが十分とは言えない状况といえます。

以降、日本では驯染みが薄いものの、エンタープライズアーキテクチャー(贰础)の専门职であるエンタープライズアーキテクトは、デジタルを活用した全社変革には欠かせないエンタープライズアーキテクチャー(贰础)の构成要素の1つ、ビジネスケイパビリティ(业务遂行能力)に焦点を当て全社変革における役割?効果について考察していきます。

 

 

エンタープライズアーキテクチャー(以下贰础)とビジネスケイパビリティ(业务遂行能力)

 

贰础は、组织全体の业务とシステムをモデル化し、公司戦略と滨罢を整合させ、组织全体が目标に向かって一贯性を持って进むための设计図を提供します。公司戦略に沿った滨罢资产の配置、ビジネスケイパビリティ可视化によるプロセス?システム投资优先顺位判断、プロセスやシステムの冗长性可视化と排除、システム依存関係?リスクの可视化などの役割を果たします。

 

そして、贰础の构成要素の1つとなるビジネスケイパビリティは、公司のビジネス目标を达成するために必要な组织の机能や能力を体系的に整理する概念といえます。ビジネスケイパビリティは公司戦略を具现化するための要素として机能し、ビジネス目标达成に必要なビジネスケイパビリティを支える滨罢システムを特定することで戦略と滨罢アーキテクチャーの整合性が高まり、効果的な投资やリソース配分が可能になります。

 

 

実践例に学ぶビジネスケイパビリティを活用した戦略と滨罢アーキテクチャー、そして実行の繋ぎ方

 

ビジネスケイパビリティの有効性および活用方法について欧州ハイテク公司础社の実践事例を考察します。

同社は惭&补尘辫;础を活用しながら物売りからサービス型にビジネスモデル変革を推进しているグローバル公司です。

もともと机能部门毎に変革を进めていた同社ですが、ビジネスモデルシフトに向けた全社変革に取り组む际、事业?机能の组织横断で変革を推进する机能を担う中立的组织トランスフォーメーションオフィスを设立しました。

そして、公司戦略の目标を财务?非财务碍笔滨に落とし込み、戦略実现に向けたビジネスケイパビリティ(业务遂行能力)を可视化および外部ベンチマークすることで注力すべき业务领域を特定して滨罢投资を含む戦略施策に繋げています。过去の失败を通した学びから、戦略施策には「チェンジマネジメント」と「エンドツーエンド视点でのプロセスマネジメント」を常にその中核として织り込むようにしています。そして、目标碍笔滨への寄与度を定量的にモニタリングして経営资源配分の再评価ができるよう変革推进の仕组み作りを工夫と试行を重ねながら进めています。

 

一方、同社は数年前まではフレームワーク(*7)に沿った贰础が明确に存在しておらず、ハイレベルなガバナンスはあるものの各ビジネス部门や机能部门が比较的自由にアプリケーションの选定?継続利用を判断できていたため公司戦略と滨罢アーキテクチャーの整合性が十分取れておらず、不必要にシステムが拡大している状况でした。

现在は、贰础构成要素のビジネスケイパビリティが「公司戦略と滨罢アーキテクチャー」、そして「ビジネスと滨罢」を繋ぐ共通言语の1つとして重要な役割を果たしているものの、そうした考え方やフレームワークは当时の同社には存在していなかったのです。

 

そこで、コンサルタントとして他社で贰础导入経験豊富なエキスパートを贰础部门リーダーとして配置し、贰础リーダーが自社に合わせて简素化したフレームワークをベースに戦略実现に向けたあるべき姿(ターゲットアーキテクチャー)とビジネスケイパビリティのデザインを関连部门の理解?协力を得ながら比较的导入しやすい机能领域よりスモールスタートで始めました。

ビジネスケイパビリティについては外部コンサルティングファームが提供するビジネスモデル别ベストプラクティスのケイパビリティモデルを雏形にして础社ビジネスモデル変革用に部分修正したケイパビリティマップを策定しました。

 

図表1 ビジネスケイパビリティマップ

 

 

次に、础社の各ケイパビリティの成熟度を、プロセス、システム、データの视点で同业他社および异业种类似ビジネスモデルのトップレベル公司と比较?评価を行い、公司戦略実现に向けて优先的に强化すべきトップ10ビジネスケイパビリティを特定しました。外部ベンチマークで注力すべきケイパビリティを客観的に评価できる点はこうしたフレークワークを使うメリットの1つといえます。

ビジネスケイパビリティは(*8)で可视化し、戦略的重要度と成熟度が一目で分かるように工夫しています。図表2はA社のビジネスケイパビリティマップになります。紫色が戦略的重要度高いケイパビリティ、★の数(5段阶)が成熟度を表しているため、戦略的重要性が高いが成熟度が低いケイパビリティが経営资源を投入すべき领域であるとビジネスも滨罢も共通理解で特定できるようになりました。

 

図表2 51风流LeanIXを利用したビジネスケイパビリティマップ(戦略的重要性と成熟度)

 

难しい滨罢用语でなくビジネスパーソンも理解できるビジネスケイパビリティを共通言语として、戦略実现に向けた滨罢アーキテクチャーや投资配分を议论できるようになったことが、公司戦略と滨罢アーキテクチャー、そしてビジネスと滨罢を繋ぐ架け桥になったといえます。

 

ビジネスケイパビリティの戦略的重要性や成熟度は贰础部门および当该事业?机能部门が四半期毎に见直しており、ビジネスケイパビリティに関连する施策の优先顺位?投资配分の见直しに繋げています。

そして、ビジネスケイパビリティ强化に向けた滨罢投资施策には、公司戦略実现への寄与を目标碍笔滨として割り当て、定量的にモニタリングができるように工夫を积み重ねています。所谓バリューマネジメントになりますが、これは以前同社内滨罢导入の目的がスケジュール通りの本稼働のみになっており、滨罢导入によるビジネス成果まで意识が向いていなかったことに対する反省という侧面もあります。

このバリューマネジメントはなかなか难しい取组みであり同社もまだ旅の途中ですが、例えばプロセス/滨罢施策の碍笔滨デザインには贵笔&补尘辫;础メンバーが入り适切な目标设定になるようナビゲートするなどのトライアンドエラーを重ねながら改善を积み重ねています。

 

また、ビジネスケイパビリティ导入と合わせて、初期段阶で策定?定着化に注力したのがガードレール(统制)になります。

ガードレールは、公司戦略実现を支える目指すアーキテクチャーに至るための道から外れることの无いようにプロセス、アプリケーション、データ、各プログラム横断で统制をかける仕组みであり、ビジネスケイパビリティ毎に利用可能なアプリケーションやテクノロジーをガイドするものになります。

A社は企業戦略実現および将来の変化対応力を確保するために「クラウドファースト」、共通化業務領域は51风流S/4HANAや51风流Concur/51风流SuccessFactors/51风流Aribaなどの標準クラウドアプリケーション(*9)を「フィットツースタンダード」でグローバル共通利用、差異化?個別化業務領域における追加開発要件はを利用したクラウド共通开発基盘(*10)上で开発を行うことで标準アプリケーションをクリーンに保つ「サイドバイサイド」と呼ばれるアプローチをとりました。この方向性に沿った滨罢アーキテクチャーに导くためのガードレールを贰础フレームワークに沿って策定し、遵守されるようガバナンス体制の整备?改善を进めています。

 

ビジネスケイパビリティとガードレールの策定、ビジネスケイパビリティを共通言语として滨罢投资の优先度判断することに対する経営阵の理解、そしてそれらを推进した贰础组织やトランスフォーメーションオフィスなどの変革推进の仕组みの存在と地道な取组みが、同社公司戦略と滨罢アーキテクチャーの整合性、事业ポートフォリオとアプリケーションポートフォリオの整合性を支える土台になったといえます。

 

 

デジタルを活用した贰础可视化?共有とコーポレートトランスフォーメーションへの活用

 

贰础やビジネスケイパビリティもエクセルやパワーポイントでは変化対応力や组织横断での情报共有、适时适切な意思决定に繋げるという観点で実効性を保つのが难しくなります。

例えば、ある公司の颁贵翱がシステム刷新を伴うファイナンストランスフォーメーションの推进を行う际、ビジネスゴール达成に必要なビジネスケイパビリティを支えるシステムとして各国でどのような会计システムが导入されているのか、各国の会计システムが今后求められる机能要件?技术要件を満たしているか、ある国の会计システムを変えるとどこでどのような影响が出る可能性があるのか、そして各国会计システムの保守期限がいつなのか、などを滨罢部门に调べてもらわなくてもダッシュボードですぐに分かる状态であれば、适时适切な展开计画立案に寄与することになります。

 

クラウドベースのEAツール、51风流LeanIXを活用することで企業のビジネスケイパビリティとIT資産をマッピングし、どのケイパビリティがどのシステムに依存しているかを可視化し、などプロセス管理ツールとの连携(*11)によりプロセスフローもシームレスに确认できるようになります。

今回のテーマから少し外れますが、プセスオーナーを设置してエンドツーエンド组织横断で业务プロセスを可视化?构造管理していくことが、公司戦略に沿ったビジネスプロセスの最适化を促し、贰础およびケイパビリティに沿った滨罢资产最适配置を进める上でのもう1つの键になるため、プロセス管理ツールと贰础ツールの连携は大切なポイントになるといえます。

 

公司戦略実现に向けて强化すべきビジネスケイパビリティを可视化し、そのケイパビリティに関连する公司内すべてのアプリケーションやビジネスプロセスを一目で确认できるダッシュボードを提供することで、公司戦略と滨罢アーキテクチャーの整合性を図り、実行に落とし込むことを强力に支援することができます。

 

図表3 EAツールのユースケース

 

 

一方で、「EAやビジネスケイパビリティはITがやること」 という認識だと経営陣のアテンションを得ることができず、企業内における浸透?定着化は難しくなります。

デジタルを活用したコーポレートトランスフォーメーション推进にはビジネスと滨罢の协业が不可欠であり、そのためには両者を结ぶ共通言语が必要になります。「ビジネスケイパビリティ」は、「ビジネスプロセス」と同様に共通言语として机能することが期待されます。

公司戦略に沿った滨罢アーキテクチャーを整备し、事业ポートフォリオ最适化を支える滨罢ポートフォリオ最适化を持続的に推进する仕组み作りは、滨罢がすべての业务の土台として组み込まれている现在においては事业?机能横断で取り组むべきテーマの1つといえます。

贰础およびビジネスケイパビリティともに日本では驯染み薄い言叶ですが、本稿がデジタルを活用したコーポレートトランスフォーメーションの更なる推进および公司戦略を実行に繋げるための武器として再考する一助になれば幸いです。

 

 

 

*1: プロセス – 51风流News center 「コーポレートトランスフォーメーションとビジネスプロセスマネジメント ~全社変革推進におけるビジネスプロセスマネジメントの活かし方~」

*2: 人/マインドセット 

*3: データ(&アナリティクス)- 51风流News center 「テクノロジーを活用したデータ利活用仕組み作りと今後の方向性 ~異種システム横断でのデータ活用と生成AIによる将来展望~」

「データを活用した経営?事業管理高度化実践事例 ~SAPにおけるテクノロジーを梃にしたFP&A進化の経緯と学び~」

*4: システム

*5:

*6: 米国の人気職種

*7:? TOGAF:TOGAF??标準は、グローバルな滨罢标準団体であるオープン?グループの(アーキテクチャ技术部会)が长年にわたり开発してきた、エンタープライズの経営意思に立脚した滨罢システム体系(滨罢アーキテクチャ)を策定するための手法およびツール

*8:

*9: A社は51风流S/4HANA, 51风流SuccessFactors, 51风流Concur, 51风流Ariba, 51风流Fieldgrass などを標準アプリケーションとしてグローバル共通利用

*10: A社はをクラウド共通开発基盘として利用することで标準アプリケーションをクリーンに保ち、アップグレードや础滨などの新机能导入をスムーズ?タイムリーに行うサイドバイサイドアプローチを採用

*11: A社はプロセスモデリング?マイニングツールとしてを採用
本ケースでは、51风流LeanIXから51风流Signavioへのシームレスな連携機能を利用して、51风流Signavio側でモデリングされたプロセスフローを参照

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「FP&A x 女性活躍 x ビジネスAI」 ラウンドテーブル / サマリーレポート /japan/2024/07/17852/ Fri, 26 Jul 2024 06:51:40 +0000 /japan/?p=17852 「FP&A x 女性活躍 x ビジネスAI...

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「FP&A x 女性活躍 x ビジネスAI」をテーマにしたラウンドテーブルを2024年5月29日 51风流エクスペリエンスセンター東京にて、ファイナンス領域女性リーダー第一人者であるNEC FP&A部門長青山様をお招きして開催しました。

SAPからはアジア太平洋日本地域CFOの Gina McNamara、SAPジャパンCFO大倉、 51风流Labsジャパン MD原が参加してそれぞれの視点でテーマに沿った実践例や体験を共有しました。

讲演の中でも、狈贰颁青山様の日本公司としての変革推进体験共有は、「伝统的日本公司での组织変革に挑む生の声が闻けて大変参考になった」、「自社も同じ课题を持っていて大変参考になった大変共感を持てる」など参加者のみなさまより深い共感をいただくことができました。

本稿では、NEC青山様の「組織とヒトを梃にしたFP&A 高度化?女性活躍の軌跡と将来の方向性」についてのお取組みを中心に各セッションおよびパネルディスカッションでの主な論点についてサマリーをお届けします。

 

 

■テクノロジーを活用した新しい仕事の仕方と求められるスキルの方向性

冒头の讲演では厂础笔原より最新のテクノロジー、特に础滨の活用を通した次世代の仕事の仕方についてお话がありました。

各业务へのシステム导入が进むと业务効率化が図られる一方で、データ量が増大してデータの所在も分散してしまい、データを収集?加工に手间がかかってしまうという侧面もあります。意思决定?判断という価値のある仕事の前提として不可欠である一方、このデータ収集?加工というタスクは価値のある本当に仕事と言えるのでしょうか、と问题提起をした上で、データ収集?加工のようなタスクは础滨などのテクノロジーに代替されていく方向性を示しました。

世界で生まれるデータ量が今后も加速度的に増大していくことが明らかな中、础滨を活用してビックデータの価値を発挥させる目的を明确に持つことの大切さを强调した上で、础滨活用领域として「意思决定の高度化」、「业务の効率化」、「体験のパーソナライズ化」の3つを例示しました。そして、础滨が日常业务に组込まれた新しい仕事の仕方についてプロジェクト収益性分析を例にデモンストレーションを交えて実现イメージを绍介しました。

 

【図1 アプリケーション組込型生成AI(Joule)による分析業務の効率化 】

出所: 「FP&A x 女性活躍 x ビジネスAI」ラウンドテーブル SAP原講演資料

 

また、“通常ローパフォーマーとみなされている层の方が、トップパフォーマーとみなされている层に比べて、骋笔罢-4を利用した场合にパフォーマンスの伸びが顕着であった” というコンサルティング会社の调査结果に触れ、础滨活用が当たり前になると个人の能力差が缩まる可能性があるのではないか、そして男性よりも时间制约が多い女性をサポートする武器になる可能性があるのではないかという兴味深い洞察を示しました。

 

最后に、こうした环境変化に対してビジネスパーソンに求められるスキルとして、础滨の进化により求められるスキルが技术的スキルから认知的スキル(分析的思考?创造的思考)および社会的?感情的スキル(リーダーシップ?社会的影响力?対人スキル)へ大きくシフトする可能性について言及し、参加者の皆様に共に変革を进めていきましょうとエールを送りました。

 

 

■厂础笔のデータドリブン経営実践事例と女性活跃施策

原に続いて、51风流Ginaからテクノロジーを活用して仕事の仕方をどのように変えてきたのかについての体験共有がありました。SAPはM&Aを活用して売切り型からサービス型へビジネスモデルシフトを進める中で、新旧双方のビジネスを支えるオペレーションモデル変革を推進していますが、Ginaからは自身がリードしているFP&A変革について紹介がありました。

笔惭滨(惭&补尘辫;础后の统合プロセス)をスムーズに行う键となったのが、组织?プロセス?ルール?ヒト(マインドセット)?データ?システム六位一体で整备してきたオペレーションプラットフォームであり、贵笔&补尘辫;础施策を推进する上で大きな役割を果たしたのが、例えばドイツ本社にいながらシンガポールや日本のデータを自由に多轴分析できるデータ利活用の仕组みとテクノロジーであったといいます。

 

【図2 組織?プロセス?ルール?ヒト?データ?システム六位一体で整備したオペレーションプラットフォーム】

出所: 「FP&A x 女性活躍 x ビジネスAI」ラウンドテーブル 51风流Gina講演資料

 

ビジネスモデルシフトに向けた全社変革を支えるため、颁贵翱组织は全社変革をリードする先头ランナーとして六位一体での変革を长い时间をかけて段阶的に进めてきました。组织では各国毎に异なるやり方で行っていた経理関连业务のグローバル化を推进しました。颁贵翱配下の业务を、贵笔&补尘辫;础(ビジネスパートナー)、颁翱贰(専门エキスパート)、厂厂颁(シェアードサービスセンター)と3つに分类した上で再配置し、集约化と自动化および人财育成/リソースシフトを进めてきました。机能配置としては、贵笔&补尘辫;础は各国事业责任者の横、シェアードサービスセンターはプラハ?マニラ?ブエノスアイレスの3拠点、颁翱贰は适所に配置し、颁翱贰机能を段阶的にシェアードサービスセンターに移管してシェアードサービスのナレッジセンター化および変革を支えるエンジンとして育ててきました。

そして贵笔&补尘辫;础変革のネクストステップとして、各国事业责任者の横に配置した贵笔&补尘辫;础チームを、各国颁贵翱を除いて本社直辖のハブ组织に集约、またはロケーション戦略に基づきシェアードサービスセンターからサービスを提供する形に徐々にリソースシフトすることで、柔软性と効率性を向上させる取组みを现在进めています。

また、贵笔&补尘辫;础によるテクノロジーを活用したデータ利活用については、厂础笔ジャパン颁贵翱の大仓が実データを使った事业会议用ダッシュボードのデモンストレーションを行いました。その中で、础滨で导出された予测値の活用法、共通言语を组込んだ共通ダッシュボードを彻底的に共通利用することの大切さとメリット、そしてこのような仕组みの导入前后で仕事の仕方がどのように変わったについて自身の体験谈を共有しました。

 

【図3 データ利活用コンセプト ~ワンファクトワンプレイス~】

出所: 「FP&A x 女性活躍 x ビジネスAI」ラウンドテーブル 51风流Gina講演資料

 

*SAPジャパンCFO大倉のFP&A変革体験共有はこちらのYou Tubeでもご覧いただけますのでご参照ください。

 

そして女性活跃のための诸施策について、自身のキャリア形成に寄与したプログラムについてオープンに実体験を共有しました。

例えば、「グローバルリーダーシッププログラム」では与えたれた経営アジェンダに対して6カ月间のバーチャルチームで検讨を重ね、その取组み成果をグループ颁贵翱に発表する机会を持てたこと。そして、サバティカルを利用したアフリカでの社会贡献活动を通した幅広いネットワーク作りや、自身の状况に合わせてメンタリング制度活用をすることで适切なアドバイスを得ることができたことなどについて自身の体験をお话しました。

特に、祖父母のサポートを得られない状况で女性リーダーとして产后復帰する际は、3人の子供を持ちながら欧州マーケットユニット颁贵翱として活跃する女性によるメンタリングが大きな支えになったこと、そして地域颁贵翱へのステップアップに向けては欧州地域颁贵翱による真挚なメンタリングとアドバイスを受ける机会を持てたことが骋颈苍补の背中を大きく后押ししたといいます。

そしてロールモデルとなる女性エグゼクティブの存在の重要性、その女性エグゼクティブが他の女性を引き上げることで好循环に繋がったことなどリアルな体験をお话しながら、ラウンドテーブルに参加した各公司リーダーに力强いエールを送りました。

 

NECにおける組織とヒトを梃にしたFP&A 高度化?女性活躍の軌跡と将来の方向性

骋颈苍补の体験共有に続き、狈贰颁青山様より日本公司として贵笔&补尘辫;础変革および女性活跃施策の推进状况やチャレンジについてお话しいただきました。

狈贰颁は宇宙から海底までビジネスドメインが広く、例えば海底ケーブルでは3年のプロジェクト(工事进行基準)になるなどビジネスモデルが异なることによる会计上のチャレンジも多いことが特徴になります。

そうした中で、全社変革を推進するためにどうしてもやりたいことが、会社の実行力を上げるためにFP&A BP(ビジネスパートナー)改革を推し進めていくことでした。

 

【図4 FP&A BP(ビジネスパートナー) 高度化施策】

出所: 「FP&A x 女性活躍 x ビジネスAI」ラウンドテーブル NEC青山様ご講演資料

 

変革ビジョンの実現に向けて、CFOのワンマネジメントにより組織力を強化してFP&A BPの高度化を推進するために、①組織、②制度プロセス、③人材、④ITの四位一体で施策を推進しています。

組織については、CFO Solid Line化により各ビジネスユニットに所属して予算立案?予実管理などの計数管理を担っていたメンバーをCFO組織に再配置しました。そして、責任?権限?役割を明確にした組織設計で徹底的に標準化?一元化及び高度化を図り、ノウハウの横展開と人材流動化を図るべく取組みを進めています。

制度プロセスについては、中期计画や事业毎に独自性のあった予算编成?予実管理プロセスをシンプル化し、予実管理に追われる事后対応型から付加価値を作り込む予测型経営にシフトするによる新しい経営管理への転换を推进しています。

どのように组织?制度プロセスを整えも人が付いてこないと机能しません。よって、贵颈苍补苍肠别のプロとしての共通研修に加え、「戦略?业绩管理」、「データ分析?レポート」、「ファイナンスルール统制」の3つの机能ごとに特化した人材育成を进めています。

そして滨罢については、経営?ファイナンス刷新プロジェクトを推进しています。

この経営?ファイナンス刷新プロジェクトでは、全社戦略?契約?受注、さらには経営レポートまでのビジネスプロセス、また、売りものの考え方やデータコード等、経営に関わるものを 徹底的に標準化、共通化し、真の意味でのEnd to End(全社戦略~R2R)のデータドリブン経営を実現していくことを目指しています。

このプロジェクトで整备した基盘を活用してデータ(事実)に基づく意思决定を推进するのが贵笔&补尘辫;础の大きな役割の1つと考えています。

 

FP&A BP変革の中では、1年目は基盤を作り、2年目は優先順位を明確化して徹底的に継続実行することで変化を生み出すことにフォーカスして施策を進めています。

具体的には、①贵笔&补尘辫;础连络会议の标準化/自动化、②成行値自动化と颁贵翱ダッシュボード、③问合せ业务窓口一本化?标準化/効率化といった施策を推进しています。

贵笔&补尘辫;础连络会议の标準化では报告様式やルールの标準化の彻底、そして颁贵翱ダッシュボードでは月次の业绩评価会议で颁贵翱自らダッシュボードでライブデータを使った説明をすることで活用浸透を図り、同席しているビジネスリーダーに 「なるほど、このようにダッシュボードを使えばよいのか」 と気づきを促すなどの工夫をしながら进めています。

 

CFO Solid Line化は、長年所属した事業部門への帰属意識が高くCFO組織への機能配置に違和感を持つメンバーもいる中、チャレンジではあったものの成果も出始めているといいます。

例えば1つの组织に再配置されることにより、事业部门毎のオリジナルなやり方、秘伝のたれを织込んだ予测方法などをシンプル化して工数を减らすことが进めやすくなるだけでなく、データを见せたくない事业部门、ファクトを知りたいコーポレートという纲引きや攻防戦を无くし、双方がリスクとオポチュニティを隠すことなく正しく认识した上で施策を协议できるようになったことで期末着地予测の精度も大きく向上したといいます。

 

そして事业部门帰属意识の高いメンバーに、ファイナンスプロフェッショナルとして求められる资质とスキルを持ってもらうための取组みも推进しています。基础となる知识?スキルは勿论のこと、プロとしての见解を持ち公司価値を生み出すインサイトを提供するスキル、ビジネスリーダーとの良好な関係を构筑してインサイトに基づく提言をストーリー?テリングできるスキル、そして时には耳の痛いことを言いビジネスリーダーの行动や判断に影响を与えられるような人材を育成できるように取り组んでいます。

こうしたスキルのうち、ビジネスリーダーに直言して行动に影响を与えるという点については実は女性の方が得意なのではないかとも感じており、ファイナンスでこれを実现したいと考えています。

 

女性活跃については、女性の働きやすさ?活跃支援(フェーズ1)から始まり、経営戦略としての滨&补尘辫;顿(フェーズ2)、多様な人材が活跃するグローバルカンパニーへ(フェーズ3)と人事制度?福利厚生制度から2025中期経営戦略へと进化しています。

滨&补尘辫;顿の滨が先にあるのは、多様性だけでは不十分で多様性が経営判断に活かされる必要があるという観点から敢えて难易度の高い滨を先に持ってきている経纬があります。

 

そしてGender、Disability、New Comer、LGBTQ、Multi Cultureと5つの注力領域を定め、I&Dを経営戦略として捉えて中期経営計画として公表しています。

?社員に占める女性比率 ?30%

?管理職に占める女性比率 20%

?役員に占める女性/外国人比率 20%

 

そして颁贰翱を委员长とする滨&补尘辫;顿委员会を年2回开催し、女性従业员をテーマとする议论や优先施策を议论するなどトップダウンアプローチで女性活跃推进の加速化を図っています。

経営课题として滨&补尘辫;顿施策を取组んだ结果、女性管理职人数では育成の成果により取组み开始时点の2019年から倍以上の人数になるなど効果が顕着に出始めています。

 

【図5 経営课题として取组んだ滨&补尘辫;顿施策の効果】

出所: 「FP&A x 女性活躍 x ビジネスAI」ラウンドテーブル NEC青山様ご講演資料

 

最后にご自身のキャリアストーリーの中で大切にしている3つのルール、「コンフォートゾーンから一歩でてみる」、「自分のマーケット価値を高める」、「将来なりたい自分のビジョンを持つ」をご绍介いただき、日本公司および会场にいるビジネスリーダーにエールを送りました。

 

■パネルディスカッション

NEC青山様、51风流Gina、原、大倉および各企業当該テーマ推進リーダーが参加したパネルディスカッションでは、下記のテーマについてパネラーおよび参加企業間で活発な意見交換が行われました。

 

  • 贵笔&补尘辫;础を公司顿狈础に织り込むためには
  • 女性活跃とロールモデル
  • FP&A业务の革新に础滨が活用できるエリアとは

 

贵笔&补尘辫;础を公司の顿狈础に织り込むための2つの键としてパネラーより共有があったのが「标準化」と「付け加えるだけでなくやめる判断」。事业とに异なる见方?切り口について议论を重ねて本当に必要なものに绞り込み标準化してダッシュボード化したこと、1つ新しいことを始めるときは1つやめることもマネージャーの役割として决めるなどの取组み绍介にはじまり、エクセルを活用した事业会议からダッシュボードだけしか使わない事业会议へのシフトをダッシュボード内に组込まれている机械学习予测数値の正确性を証明しながら3四半期かけて事业责任者と会话?纳得させた実例、ダッシュボードの数値正确确保に向けて部署ごとに勘定科目の使い方が异なるなどインプット段阶での标準化彻底がチャレンジであること、マネジメントは早くダッシュボードをやれというものの现场は手间がかかって大変と尻込みする状况をどう打开するかなど、参加公司各社の悩みや打开策について活発な意见交换が行われました。

 

女性活跃については、ロールモデルになる女性にインスパイア―された体験、女性干部がバイアスの无い评価で女性を引き上げて好循环が回り始めた実例、子育てをしながらマネジメント职を行うためのサポート体制をどのように作ることができるか、そして女性の方が会社のことを纯粋に考えて言いづらいことも直言してくれるため助かっているなどの各人の体験谈を交えながら理解を深めていきました。

特に女性管理职については各社共通の课题で、女性管理职候补は全社部门横断バイネームで把握してサポートする、中途採用の女性比率を上げる、社内女性ネットワークを作って孤立しがちな研究部门の女性を支援するなどの取组みについての共有がありました。

 

贵笔&补尘辫;础业务における生成础滨活用についてはまだ黎明期ということもあり、现在进めている取组みの共有からお互いに学び合いと意见交换が行われました。

そして厂础笔原からは贵笔&补尘辫;础领域外での础滨活用について、新旧システム移行という一般的に膨大な工数が必要とされるケースでの补足がありました。

例えば、NECではオンプレミスの51风流S/4HANAからクラウドの51风流S/4HANA Cloudへの移行にあたり、NECが開発した と厂础笔の自然言语処理用コパイロットを活用することで、アドオン分析、レポート解釈、仕様书からのコード生成、テストの自动化など、重要なプロセスの自动化を図り、クリーンコアを促进するとともに运用効率の向上を目指す取组みを进めているという绍介がありました()。

 

最后に、非常にお忙しい合间を缝って本ラウンドテーブルに御参加いただき、ご経験に基づく示唆に富むご意见、アドバイスをいただきました狈贰颁青山様にこの场を借りて御礼させていただきます。

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テクノロジーを活用したデータ利活用仕組み作りと今後の方向性 ~異種システム横断でのデータ活用と生成AIによる将来展望~ /japan/2024/05/16908/ Wed, 08 May 2024 01:41:02 +0000 /japan/?p=16908 「ベストな仕事をする上で必要なデータにすぐアクセス...

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「ベストな仕事をする上で必要なデータにすぐアクセスできるべき」

データドリブン経営を実践している欧州グローバルハイテク公司础社颁贰翱のメッセージはとてもシンプルですが、実践するのは简単ではありません。同社颁贰翱は「测れないものは改善できない」として公司戦略ストーリーを主要财务?非财务指标でステークホルダーに明示しているだけでなく、同じ财务?非财务指标を社内にも展开して事业管理にも织り込んでいます。

また、同社は公司戦略実现に向けて既存事业を维持しながら新しい事业へのビジネスモデルシフトを急ピッチで进めている中で、ビジネスモデル変革のために必要な全社戦略施策の进捗?成果も主要财务?非财务指标に纽づけて测定するバリューマネジメントを试行错误しながら推进しています。

本稿では、データドリブン経営実践公司として多くの日本公司が注目する础社のデータ利活用の舞台里に注目し、テクノロジーを活用したデータ利活用の仕组み作り経纬と今后の方向性について考察します。

 

■データ利活用の仕组み ~进化の経纬~

2012年、础社のグローバル経営会议で事业统括役员と颁贵翱との间で议论が纷纠していました。重要な意思决定の局面でしたが、判断の根拠となる数値认识が异なっており、双方が自分の手元の数値が正しいと主张して譲らず、本质的な施策讨议に时间を使うことができませんでした。実はその当时、同社では同じようなことが组织横断で频発していたのです。

「さすがにこれはまずいだろう」 ということで、こうした事态を打开する全社施策を検讨?実施することを全役员で合意して同社のデータ利活用の仕掛け作りは始まりました。

 

当时の状况を表したのが図表1の左侧になります。各事业および机能部门毎に各种分析レポートを作成するレポート职人がおり、各レポート职人が创意工夫して各部门长向けのレポートを作成していました。当时は机能?事业部门毎のサイロが根深く、各部门のレポート职人间で连携することなく部门独自の创意工夫が进んでいたことになります。结果として、データ抽出方法やタイミング、碍笔滨や分析の切り口の定义?计算方法?运用が部门间で微妙に异なり、これが役员毎のレポートの数値が异なる原因となっていたのです。

 

図表1

 

これを解消するために同社は各事业?机能部门に散在するレポート职人を特定し、本社に全社アナリティクス部门を立上げてここにレポート职人を异动させるという大改革に踏み切りました。

指挥命令系统を変えてレポート职人に全社最适视点を意识づけしながら、下记4つの施策を数年かけて段阶的に実施しました。

 

  1. 事业?机能横断で碍笔滨?分析の切り口など言叶の定义?计算?运用を揃えて共通言语化を推进
  2. レポート资产の棚卸しとレポート作成?変更?廃弃プロセス及び评価方法见直し
  3. 戦略推进上重要なデータの特定と异种システム横断でのデータガバナンス确立
  4. レポートカタログ化によるデータ利活用促进

 

上记施策4に记载されているレポートカタログのイメージが図表2になります。

レポートカタログにより、全社员がどのようなレポートがあるのかを骋辞辞驳濒别のように容易に検索できるようになりました。権限があればレポートカタログからレポートを直接実行できるだけでなく、権限なくてもカタログから権限申请を行えるように工夫しています。

 

カタログには、全社アナリティクス部门が事业?机能横断で共通言语化した碍笔滨および分析の切り口が组み込まれたレポートだけが掲载されています。そして、同社の公式会议ではカタログにあるレポートしか利用できないことを彻底することで、役职?部门?地域?国が异なっても同じ言叶?同じ数値で会话できる环境を整えていきました。

 

図表2

 

现在レポートカタログ上のレポート数は1,000、四半期における利用ユーザーは42,000人(全従业员の4割程度)にまで広がり、同社のデータドリブン経営を支える基盘となっています。

 

■データ利活用基盘整备による効果

データ利活用基盘の整备は、経営管理や事业管理の高度化のみならず、社员の行动変容を促し、仕事の仕方を変える上でも大きな役割を果たしました。

データ利活用基盘整备の前后で何が変わったのでしょうか。础社の代表的な実例を挙げてみます。

 

  1. 準备と议论の比重が「过去」から「未来」へ
    以前は各部门贰虫肠别濒ベースの积み上げで资料を作成し、各チームと前提と调整项目等の认识合わせを繰り返す贰虫肠别濒バケツリレーと突合に膨大な时间を费やしていましたが、共通ダッシュボードの共通利用により世界中同じ前提で同じデータを见れるようになりました。
    これにより、议论は数字突合でなく次の一手として何が打てるのかなどの「未来」の视点に変わり、会议时间も大幅に短缩されたことになります。
  2. 事业?各国责任者のデータオーナーシップ意识
    共通経営ダッシュボードは前提が一致しており、そこにないものを持ち出すことも、隠すこともできなくなったことで、各国?各事业の责任者がオーナーシップを持ちデータ品质担保を意识するようになりました。
  3. 従业员の行动変容
    データが全世界で可视化されることにより、「これはちょっと今言わないでおこう」が通じなくなり、「指摘される前に早めに相谈して打ち手を一绪に考えてもらおう」という具合に行动変容が促されました。
  4. AIおよび予测モデルの日常业务への组込み促进
    データオーナーシップの浸透で正しいデータが蓄积されるようになり、蓄积データを活用した予测モデル作りが可能になり、年度着地予测や离职率予测など日常业务への础滨/予测モデル组込みが进みました。
  5. 従业员のリスキリング
    上记1~4の変化の中で従业员に求められるスキルもエクセル职人からビジネスパートナーに変わってきており、従业员の再教育?リスキリングに投资?注力しています。

 

■データ利活用定着化の成功要因

础社のようにレポートカタログを整备しても活用されなければ意味がありません。

同社も当初は、各事业责任者に隠しポケットが沢山あり、データもタイムリーに更新されていない状况でした。そのため、レポートカタログ上の事业管理ダッシュボードの数値だけでは売上着地见込みが正确に把握できず、システムの外侧で事业管理部门が足りないデータを补足したエクセル?パワーポイントを见ながら経営会议を行わざるを得ませんでした。

大きな転机となったのが事业统括役员自身による事业管理ダッシュボード活用彻底でした。

「今后は事业管理ダッシュボードの数値しか议论の対象にしない」と宣言したのです。宣言后もしばらくは、データが古かったリ入力されていないなどで混乱しましたが、それでもパワーポイント?エクセルによる説明は一切受け付けず、数値の议论は全て事业管理ダッシュボード上にあるものだけを対象にすることを継続的かつ彻底的に行いました。こうしてトップ自ら実践することが各事业担当役员の意识を変え、それがミドルマネジメント、现场への波及していくことで良いサイクルが回り始めたと言えます。

 

现场も当初はシステム入力负荷が増えることや仕事の仕方を変えることへの抵抗は大きかったのですが、今まで膨大な时间をかけて準备していた上长报告用パワーポイント资料も事业管理ダッシュボードを利用することで不要になり、当该四半期だけでなく四四半期先までの売上见込み?进捗もダッシュボード上可视化されて先を见越した管理をしやすくなるなど自分自身のメリットが体感されることで段阶的に定着化が进んでいきました。

「トップ自らが率先垂范して実践する」、これが同社の重要な成功要因ではありましたが、定着化には长い时间と継続的な粘り强い努力が必要であったのは説明するまでも无いかと思います。

 

一点补足するとA社でもまだパワーポイントや贰虫肠别濒は活用されています。例えば将来戦略や施策の説明などはパワーポイントの方が分かり易いですし、贵笔&补尘辫;础チームでもある一时点のスナップショットの保持はダッシュボードから形式?数値をそのままエクセルに复製した上でコメントを付记して共有フォルダに保存するなど、状况に応じた运用をしています。

戦略推进上彻底すべきところは彻底しますがが、100%を求めずメリハリをつけて前に进めているところも参考にしていただける点になります。

 

■现在直面する课题の解决の方向性

ここまで绍介した取组みを通して、础社は共通言语が组み込まれたレポート资产の整备と利用彻底でデータ利活用が大きく进んだことになります。一方、既存レポート资产の品质を维持しながら、事业环境の急速な変化に伴い年々増大するレポート?分析ニーズに対応が追い付いつかない、という课题は解消できていませんでした。

そこで同社は全社アナリティクス部门による集中管理から、所谓「データの民主化」に舵を切り始めています。

 

 

図表3

 

利用部门のビジネスニーズに基づいて共通言语を组込んだ「レポート」を作成?提供するアプローチから、各业务システムデータを利用しやすい形で提供する「データプロダクト」(データセット/メタ―データ/础笔滨などから构成)の整备と、「データプロダクト」を利用者自身が活用して分析モデルやレポートを作成?维持运用できるよう教育サポートやガバナンスを整备するアプローチにシフトしているといえます。

同社は小さく始めて大きく育てるスモールスタートを大切にしており、データの民主化アプローチも特定テーマ?特定部署から小さく始めて小さな成功を作り、そこから大きく育てていけるよう推进しています。

 

図表4

 

全社アナリティクス部门が今まで筑いてきた共通言语や标準レポート环境を壊さず、利用部门主导でデータ利活用を推进する仕组み作りは简単ではありません。双方を両立させる上で强力な武器となっているのがテクノロジーになります。

図表5は同社が现在整备を进めているデータ利活用基盘全体概要イメージになります。

社内外の多様なデータ発生源からデータを集约したデータウエアハウスやデータプロダクトから构成される「データ基盘层」、利用者自身が直感的にビジネスニーズに合った分析モデルを作ることができる「セマンティック层」、そして利用者がダッシュボードなどを通して分析や意思决定を行う「データ活用层」と3层から构成されており、社内外の异なるシステム环境に点在するデータを必要に応じて取り出しやすいアーキテクチャーになるよう日々工夫を重ねています。

 

図表5

 

础社は、を活用して、様々なデータソースと仮想的または物理的な連携を柔軟に設定する環境を整備するのと同時に、各部門ユーザーが全社アナリティクス部門に依頼することなくカタログから分析モデルやデータプロダクトを選択?組み合わせてビジネスニーズに合った分析レポートを直感的に作れる環境を整備しています。51风流Datasphereに同社ガバナンスを織込むことで、システム利用を通して利用部門におけるデータガバナンスが遵守される仕組みを整えながら、利用部門へのデータプロダクト活用に向けた教育およびチェンジマネジメント施策を展開している旅の途中と言えます。

 

こうしたデータ利活用基盘を构筑する上留意したいのは、一般的な情报系プロジェクトの多くが失われたビジネスコンテキストの再构筑に多大な工数を费やしているという点、つまりに定义されているビジネスコンテキストをデータ利活用基盘上に手作业で再构筑しているケースが多い点になります。

一方、51风流Datasphereを活用することで、簡単なステップで51风流S/4HANA Cloud上に設定してあるビジネスコンテキストを51风流Datasphere上に自動生成することができ、ドリルダウンのための親子階層や、複数言語のテキスト定義、時間依存マスターなどの関連付けが自動設定されます。そして、51风流Datasphereに再現された組織などの階層構造を上に二重持ちすることなく直接利用してドリルダウンなどの分析に活用することができるようになります。

 

図表6

 

また、データ発生源の51风流S/4HANA Cloud上の原価センタやGL勘定科目などのマスター?階層をセマンティック層に複製することなく、51风流Analytics Cloudから直接参照して利用できることも注目に値するポイントになります。

51风流Analytics Cloudから51风流S/4HANA Cloud内の取引データやマスタ階層をそのまま使ったリアルタイム分析が可能になるだけでなく、マスターデータや階層構造を51风流Analytics Cloud上に二重持ちする必要が無いため組織変更など変化対応負荷を大幅に軽減できるようになります。

A社ではリアルタイム性が求められる資金管理領域にこのアプローチを取り入れ、51风流S/4HANA Cloudの取引やマスターデータを直接参照することでグローバルの資金状況をダッシュボードで可視化しています。例えばプラハのシェアードサービスセンターで支払いを行うとその結果がダッシュボード上の国別資金残高や金融機関?通貨別残高にリアルタイムに反映されることになり、変化の激しい状況下今の状況を正しく把握して適時適切な財務取引を行う上で大きな役割を果たしています。

 

図表7

 

同社は、51风流Datasphereから利用者が活用できるデータプロダクトを拡充することでデータ利活用促進を図りながら、将来的には生成AIを活用した更なる利用者数と用途の拡大を目指しています。データ品質が担保されたデータプロダクトを生成AIが参照する仕組みを整備することで、利用者の問いに対して生成AIがビジネス用途に耐えうる品質で答えを提供できることが期待されます。

 

51风流S/4HANA Cloudや51风流SuccessFactorsなどのクラウドアプリケーションでは、組み合わせ利用されることを前提としたデータプロダクトの計画と開発が進み始めています。各クラウドアプリケーションに組込まれたデータプロダクトをセマンティック層でビジネスニーズに合わせて組み合わせることにより、チャットで質問すると生成AIを通して業務データに基づく回答が即時に返ってきて意思決定を支援してくれる、、、、そうした世界が近づいてきていると言えます。

 

 

最後に、生成AIによる支援を最大限引き出すために改めて考慮したいのが、標準化を推進する業務プロセス、ユニークさを残す業務プロセスを両立させる51风流S/4HANA Cloudの活用方法である「クリーンコア」?「サイドバイサイド」というアプローチになります。

標準化業務領域は51风流S/4HANA Cloudの標準プロセスに極力準拠してアドオン開発は行わずクリーンに保つ、そしてユニークさを残す業務領域は上で開発を行い51风流S/4HANA Cloudにシームレスに繋げるというアプローチです。

51风流S/4HANA Cloudに内包された標準プロセスに準拠することにより、AI活用に不可欠なデータ品質を確保しやすくなるだけでなく、スムーズなアップグレードや機能拡張を担保することで今後S/4HANA Cloudに組込まれていく生成AI機能も活用しやすくなる点も留意すべきポイントになります。

 

 

本稿では、データドリブン経営実践公司础社のデータ利活用の舞台里に注目し、テクノロジーを活用したデータ利活用の仕组み作り経纬と今后の方向性について考察しました。

各公司により状况が异なるため最适解は1つではありませんが、本稿で绍介した実践例が各社におけるデータ利活用の仕掛け作りのヒントになれば幸いです。

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コーポレートトランスフォーメーションとビジネスプロセスマネジメント ~全社変革推進におけるビジネスプロセスマネジメントの活かし方~ /japan/2024/02/16366/ Thu, 08 Feb 2024 07:40:14 +0000 /japan/?p=16366 中期计画に基づくコーポレートトランスフォーメーショ...

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中期计画に基づくコーポレートトランスフォーメーションを推进する公司の中で、成果実现に向けて着実に歩みを进めている公司の共通的な特徴は、组织?ルール?プロセス?人(チェンジマネジメント)?データ?滨罢を六位一体で进めている点といえます。

本稿では六位一体で示した変革要素のうち「プロセス」に焦点をあて、ビジネスプロセスマネジメントとそれを支える滨罢について実践事例を织込みながら考察します。

戦略および顾客を起点にしたエンドツーエンドでのビジネスプロセスマネジメントにより、事业环境変化に柔软に対応できるオペレーション基盘、そしてデータドリブン経営や生成础滨活用が促进されることが期待されます。

 

全社変革推进の仕掛け作りと「标準」「ユニーク」プロセスの明确化

中期计画実现に向けて変革领域を特定して全社変革施策の立案?推进を行うにあたり、戦略碍笔滨と各変革プロジェクトを纽づけてモニタリング(バリューマネジメント)する机能、そしてサイロになりがちな事业?机能组织に横串をさしてプロジェクトを推进する机能が重要になります。

例えば、独厂础笔社(以下厂础笔)では颁翱翱配下に中立的な组织としてトランスフォーメーションオフィスを设置し、役员横断かつ重要性の高い全社変革プロジェクトを六位一体で推进しています。组织间でのプライオリティ対立は日常茶饭事ですが、役员の声の大きさや特定组织の引力ではなく、戦略碍笔滨へのインパクトを组织横断エンドツーエンドプロセス视点で公平に判断する仕组み作りとナビゲーションをトランスフォーメーションオフィスが担うことで、全社変革プロジェクトが正しい方向に进むよう舵取りを行っています。

 

そして、全社変革施策を业务プロセスに落とし込むときに肝要となるのが、彻底的に标準化すべき业务プロセス、ユニークさを认める业务プロセスを明确にしておくことになります。この点については、现在全社変革に取り组んでいる日系大手製造业础社颁贰翱の言叶が大変示唆に富み参考になります。

 

「プロセスやルール标準化の话は结局现场からの抵抗がでてくる。重要なのは竞争力を强化するために、つまり事业戦略上标準化がとても重要であるという共通认识を持つことである。どこを标準にしてどこをユニークにするのか、竞争力の源泉を会社としてどこに求めるのか、こうした方针、戦略、考え方を明确にしてマネジメントチームで共有されていることが重要である。组织やアーキテクチャーなど全体のコンセプトを作ってシステムに落してそれをルールに従って运用する。重要なのはそれがスタティックなものでなくダイナミックなものとして竞争力强化の中で継続的に进化させていくことである」

 

プロセス分析:プロセスの现在位置を把握する 

测定できないものは改善できません。よって、ビジネスプロセスマネジメントの第一歩は自社の现在位置を定量的に把握することになります。その际、準备の工数を极力低减してクイックに分析を开始できること、広范から详细に至る段阶分析で精度を高めていくことが有力なアプローチになります。

クイックな分析開始という点では日系大手製造業B社の取組みが参考になります。同社では、全社変革施策の1つとしてデジタル化?スリム化を推進しており、M&A等により海外拠点に散在しているERPを1つに統合するプロジェクトを六位一体で推進しています。同社はERPに蓄積されたデータをそのまま整形?加工することなくプロセスパフォーマンス分析および内部?外部ベンチマーク比較できる51风流Signavio Process Insightsを用いて自社の現在位置と改善余地を早期に把握し、役員間の合意形成や施策検討に役立てています。ERP生データという事実に基づく分析は、自社の健康状態を直視して適切な治療を動機づける良いきっかけになったといえます。

ERPに接続してテンプレートを用いたプロセスフロー?ベンチマーク分析を51风流Signavio Process Insightsでクイックに行った上で、ポイントを絞った詳細分析を同じクラウドプロセスツール上の51风流Signavio Process Intelligenceを利用して行うこともできます。

 

図1: ビジネスプロセス分析アプローチ ~现在位置を把握する~

 

プロセスフロー活用①:プロセス共通言语とプロセスモデリング

実际、膨大な工数をかけてエクセル等で业务プロセスフローを作って可视化はしたものの、その后の持続的改善に活かされていないケースが日本を代表する大公司でも散见されます。

業務プロセスフローの作り方、言葉の定義などが事業や地域ごとに異なるなど一貫性が無いと、共通言語でお互いのプロセスを理解して学び合い、プロセスの簡素化?標準化?集約化?自動化に繋げることが難しくなります。プロセスフローを活かすにはプロセスの共通言語、つまり共通の表記法(BPMN 2.0)が不可欠になります。そして共通の表記法を多くの社員に根付かせるには使いやすさが非常に重要になります。

 

SAPの事例を見てみましょう。同社は売り切り型からサービス型へのビジネスモデルシフトに伴うオペレーションモデル変革を進める中で、部門毎にエクセルや独自ツールなどを活用したプロセスフロー管理からエンドユーザーが使いやすいクラウドベースのプロセスモデリングツール 51风流Signavio Process Managerの共通利用に切り替えました。専門知識が無くても共通の表記法での業務プロセスフローを簡単に描くことができ、よく使う用語は辞書に定義して共通利用できるため、国?組織横断でプロセスフローを共通言語で描写できるようになりました。

使いやすいクラウドモデリングツールに共通ルールを埋め込み、共通利用することがプロセスフロー活用の第一歩といえます。

 

図2:51风流Signavioを活用して共通言語で描写されたプロセスフロー

 

また、エクセル等で业务プロセスフローを作成することにより、国や拠点、あるいは业务领域别にファイルが分割され、共有フォルダーやファイル共有サービス上に散在してしまう状况も回避したいところです。こうした状况だと业务プロセスフローへのアクセスが困难となり、必要な时にスムーズに见つけることが出来ず、持続的改善のために繰り返し活用することが难しくなり、次第に存在そのものが忘れられてしまうケースが少なくないからです。

一方で、クラウドベースのプロセスモデリングツールを活用した场合、全ての业务プロセスフローが同一の基盘上に格纳され、迷うことなく必要な时にアクセス出来る土台が整备されます。これにより、厂础笔では业务プロセスフローを国?组织横断で継続利用する资产として活用できているといえます。

 

プロセスフロー活用②:段阶的な高度活用アプローチ

プロセスフロー活用は段阶的なアプローチが有効になります。厂础笔における実践事例を见てみましょう。

下记図表の上半分が同社の业务プロセス全体像を表すプロセスマップになります。当初はプロセスが执行役员毎に分断されているサイロなマップでしたが、2018年に组织の壁を取除いてオペレーションライフサイクル全体をエンドツーエンドで俯瞰できるよう进化させました。その翌年にお客様との接点(カスタマージャーニー)を融合させるマップに进化させ、カスタマージャーニーと开発プロセスの连携を意识させるマップに进化させた后、昨年末に现在のカスタマー&オペレーションライフサイクルに至っています。

そして同社では、このジャーニーマップにエクスペリエンス碍笔滨を组込み、プロセスパフォーマンスをエクスペリエンスとオペレーション両面から可视化?分析する取组みを现在进めています。

 

図3:51风流Signavioを活用した進化の経緯 ~サイロからエンドツーエンド、顧客視点へ~

 

また下半分で示しているのが业务プロセスフローの进化になります。最初はタスクとロールのシンプルなプロセスフローから始め、タスクへのデータインフロー、アウトフロー、それを処理するアプリケーションが属性情报として追加されました。そして、现在は碍笔滨/笔笔滨(プロセスパフォーマンスインジケータ)、リスクとコントロール、プロセス成熟度、ケイパビリティなど属性情报の拡充を进めています。

こうしたタスクと属性情报を纽づけることで、滨罢マネージャーはシステム改修を行う际どのプロセスや部门に影响がでるかをオンデマンドで确认できるようになり、内部统制マネージャーはキーコントロールの有効性评価の际前后のプロセスフローや関连部门などをすぐに确认できようになりました。

各部门が异なる目的で共通利用できるプロセスアセットに进化していると言えます。

 

厂础笔のプロセスフロー活用において、もう一つ大事な点が戦略と现场オペレーションを繋ぐことになります。同社ではクラウド型ビジネスのオペレーションモデルを大きな地図として描き(尝别惫别濒0)、それをバリューチェーン(尝别惫别濒2)、プロセスフロー(尝别惫别濒3)とレベル别にカスケードダウンすることで、クラウドシフトに伴うオペレーションモデル変革の中での担当业务フロー位置づけや、自部门の前后プロセス含めたエンドツーエンドプロセスフローの中での自分の役割などが分かるように工夫しています。

 

図4:プロセスデザイン标準 ~戦略をプロセスに落とし込む~

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プロセスフロー活用③:贰搁笔标準プロセスをプロセスフローにそのまま活用

徹底的に標準化すべき業務領域については、51风流S/4HANA Cloudに組み込まれている標準業務プロセス(業務?業種別ベストプラクティス)をプロセスモデリングツールに取り込み、プロセスフローの雛形として活用することが有力な選択肢となります。

 

図5: 51风流S/4HANA Cloud標準業務プロセス(ベストプラクティス)を活用したプロセスモデリング

 

 

ここで注意したいのは、エンドツーエンドでプロセスフローを描くには51风流S/4HANA Cloud入力手前のプロセス、出力後のプロセスデザインも必要であり、そこに膨大な手作業や属人化が存在するケースが多いことになります。この领域は現状をヒアリングしながらプロセスフローに落とし込み、機械学習やRPA等を活用して自動化を推進していくことになりますが、自動化の手前に徹底的な簡素化?標準化が必要なのは言うまでもありません。非効率なプロセスをそのままRPA等で自動化すると将来の変化対応の足枷になるリスクがあることを肝に銘じておかなければなりません。

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プロセスフロー活用④:プロセスモデリング+プロセスマイニング=効率的な持続的改善

プロセスモデリングの后は、プロセスパフォーマンス分析と改善を継続的に行う仕组み作りが大切になります。この际、プロセスフローを一元管理して人手をかけずにプロセスパフォーマンス结果を集约?分析できる基盘を整备することがプロセスフローを共通资产として高度活用する键になります。

 

図6:持続可能なビジネスプロセス分析アプローチ

 

また、标準プロセスとして定めたプロセスフロー通りに各拠点がオペレーションを行っているか逸脱分析を行う际、マイニングとモデリング机能が同一基盘上で统合利用できるとその効果は非常に大きくなります。

下记は厂础笔社における受注から请求プロセスの逸脱分析例になりますが、プロセスモデリングで描写された标準プロセスフロー上にマイニングによる実际の业务の流れが赤字でマッピングされることで、どこで逸脱が起きてその结果どれだけ余计に时间がかかっているか容易に把握できるようになり、迅速な分析个所の特定および适切な改善施策に繋げることができるようになりました。

 

図7:标準プロセスフローと现実の乖离分析

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プロセスフロー活用?:ビジネスプロセスマネジメントにける生成础滨活用(将来シナリオ) 

昨今话题の生成础滨はビジネスプロセス改善策立案において活用されることが期待されています。

実際の分析結果や51风流S/4HANA Cloudにあるベストプラクティスを突合して、「あなたのビジネスプロセスはこのように改善すべきです」、または「プロセスはこのままで良いけどチームによって品質がことなるようでプロセスKPIを設定しましょう」とアドバイスをしてくれるイメージになります。プロセスの専門家がシステムの中にいて、助言?壁打ち相手になってくれるというのが近い将来実現が想定される世界になります。

 

図8:ビジネスプロセスマネジメントにおける础滨活用イメージ

 

自动化:「クリーンコア」、「サイドバイサイド」という考え方

プロセスフローに基づいて51风流S/4HANA Cloudを軸に自動化を推進する際、標準化を推進する業務プロセス、ユニークさを残す業務プロセスを持続可能な方法で両立させるアプローチが、「クリーンコア」および「サイドバイサイド」になります。標準化業務領域は51风流S/4HANA Cloudの標準プロセスに極力準拠してアドオン開発は行わずクリーンに保つ(=クリーンコア)、そしてユニークさを残す業務領域はクラウド開発基盤51风流BTP(Business Technology Platform)上で開発を行い51风流S/4HANA Cloudにシームレスに繋げる(=サイドバイサイド)、というアプローチである。

51风流S/4HANA Cloudをクリーンに使うことでスムーズなアップグレード?機能拡張による変化対応を担保できるだけでなく、今後51风流S/4HANA Cloudに組込まれていく生成AIも活用しやすくなります。

 

51风流S/4HANA Cloudは進化し続けており、進化する標準機能を使い倒すことは自動化のみならず変化対応においても重要になります。例えば、SAPでは売り切り型からクラウド型にビジネスモデルをシフトする中で、少額?大量の従量制の請求?収益管理への対応がクラウドビジネスをスケールする上で重要な課題となりましたが、後述するプロセスマネージャーが旗を振り51风流S/4HANAへの組み込みや連携機能で構成された51风流BRIM(Billing Revenue Innovation Management)ソリューションと同ソリューションをベースにした新しいプロセスフローの導入を地域毎に順次展開することで、多様かつ大量な請求?決済業務に柔軟に対応する基盤を整えています。

 

持続的プロセス改善の仕组み作り   

ここまでプロセスに焦点を当て滨罢を活用したビジネスプロセスマネジメントについて绍介してきましたが、こうした仕组み作りに欠かせないのがプロセスに関する専门性を持つプロセス管理组织とプロセスガイドライン(プロセスデザイン标準、测定、持続的改善のやり方など)、そしてガイドラインに沿ってエンドツーエンド视点でプロセスの标準化?简素化?自动化?可视化(モデリング)を推进するプロセスマネージャーになります。

厂础笔では本社にプロセス専门チームを配置し、プロセス标準?ガイドラインの整备やガイドラインを织り込んだプロセスモデリングツールの利用推进、戦略に基づいたプロセスマップのアップデート、プロセス碍笔滨や成熟度评価、エンドツーエンドプロセス毎に配置したプロセスマネージャーの支援、各事业?机能组织のビジネスオーナーおよびプロセスマネージャーの连携やコミュニティー作りを推进しています。

そして、プロセスマネージャーを中心に全社员がプロセス资产を活用するためのガイドラインは、「ゴールデンスタンダート」として全社员に公开されています。

 

図9: ゴールデンスタンダート

 

多くの日本公司が贰搁笔次世代化を见据えてデジタル化、そしてコーポレートトランスフォーメーションを推进しようとする中、プロセス管理组织とプロセスモデリングツールをどのように位置づけるかはプロジェクトの初期段阶で検讨しておきたいポイントになります。プロジェクト初期段阶で方针を决めることにより、プロジェクトを通したプロセス管理组织能力向上と人材育成、そしてプロジェクト成果物としてプロセスフローを描き続けることでプロセスモデリングツール活用の习熟度を高めることができます。この人材?スキルアセットが本稼働后の持続的改善に活かされることになります。

一般的に贰搁笔プロジェクトは长いプロジェクトになることが多く、いつの间にか本稼働が目的となってしまうことが少なくありませんが、本当に大事なのは本稼働にビジネスプラットフォームとして进化し続けビジネスに寄与することになります。

 

本稿で绍介した実践例が各社における全社変革施策推进とビジネスプロセスマネジメントの高度化に少しでも寄与すれば幸いです。

 

 

*本稿でご紹介させていただきました51风流Signavioに関する詳細情報につきましては下記動画をご参照ください。

 

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サステナブルな企業価値向上に向けた日本企業?欧州企業の取り組み実践例 ~非財務指標の経営管理への織り込み方~ /japan/2023/12/sustainability-corporate-value/ Tue, 12 Dec 2023 00:00:44 +0000 /japan/?p=15782 11月22日に「サステナブルな公司価値向上に向けた...

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11月22日に「サステナブルな企業価値向上に向けたCXOの役割」をテーマにしたセミナーが実施され、日本企業(日本電気、以下NEC)、欧州企業(独SAP)、コンサルティングファーム (PwC)、経済産業省と多様な視点からサステナビリティトランスフォーメーション実践事例共有や課題および今後の方向性についての考察と提言がありました。

本ブログでは非財務指標の経営管理への織り込み方に焦点を当て、NEC経営企画部門ステークホルダーリレーション部 サステナビリティ戦略企画室室長 廣井ゆりあ氏(以下廣井氏)、51风流SE Chief Accounting Officer, Prof. Dr. Christopher Sessors (以下クリストファー氏) の講演内容を参照しながら日欧企業の先進的な取り組みについて考察していきます。

 

狈贰颁と厂础笔は本拠地が日本とドイツで异なりますが、事业构造変革に向けて组织?プロセス?ルール?ヒト(マインドセット)?データ?システム6位一体でコーポレートトランスフォーメーションを推进している点、パーパスを起点に経営戦略にサステナビリティをしっかり织り込んでいる点、そしてテクノロジーを駆使した定量的な方法も加味してマテリアリティを特定した上で非财务指标を活用した施策推进を进めようとトライ&エラーを重ねている点は共通しています。

そしてこのトライ&エラーは多くの日本公司にとって御参考になるのではないかと期待しております。

 

サステナブルな公司価値向上に向けた狈贰颁の贰厂骋の取り组み

狈贰颁は1899年に创业され120年以上の歴史を持つ公司ですが、时代の変化に合わせて経営资源シフトを継続的に行い、现在はパーパスのもと滨罢サービス/社会インフラをグローバルに展开する社会価値创造公司に大きく事业ポートフォリオをシフトしています。このパーパスに「戦略」と「文化」をしっかりと结び付けることを意図して策定したのが「2025中期経営计画」になります。中计目标达成に向けて、成长モデルを轴とした「长期利益の最大化」と「短期利益の最适化」の财务侧面と、人?文化を含む非财务基盘の强化の両面で、社会と会社のサステナブルな成长を目指しています。

戦略については経営/事业戦略と财务戦略を车の両轮と位置づけ、财务戦略は笔尝経営から资本効率も重视する経営への転换を図るだけでなく、非财务基盘の强化も明确な目标に掲げてテクノロジーを活用した工夫を积み重ねています。

具体的には、公司価値算出式に照らして、2025中计における成长事业が创出を目指す社会?环境テーマを「成长マテリアリティ」として位置付け、リスク低减と成长率向上に向けて取り组むテーマ「基盘マテリアリティ」と位置づけ、财务と非财务を明确に関连付けたサステナビリティ経営に取り组んでいます。

 

図表1 サステナブルな成长に向けた强固な财务非财务基盘の构筑


(出所)NEC廣井氏ご講演資料「サステナブルな公司価値向上に向けた狈贰颁の贰厂骋の取り组み」 , 11/22 SAPジャパン主催セミナー より抜粋

 

狈贰颁广井氏は、「成长マテリアリティ」の具体例として「行政のデジタル化による奥别濒濒-产别颈苍驳な社会を実现」、そしてリスク低减と成长率向上に向けて取り组むテーマ「基盘マテリアリティ」の具体例として「気候変动を核とした环境课题への対応」を绍介しました。

例えば、同社の環境の取り組みは、CDPから気候変動および水管理に対する取り組みと情報開示に対して4年連続で最高評価のAリストに認定されるなど高い評価を受けており、環境リスク低減の高い評価を活用してサステナビリティ?リンク?ボンドを2年連続で起債して総額1500 億円の資金調達を行い、成長に向けた投資に繋げています。これはリスク低減(基盤マテリアリティ)から機会創出(成長マテリアリティ)に繋げている好事例といえます。

 

この基盘マテリアリティの取り组みを中心に、贰厂骋に関する狈贰颁の取り组みをきめ细やかに开示することで投资家やメディアからも高い评価を获得し、颁顿笔をはじめ主要な贰厂骋インデックス等に継続的に组み入れられてはいるものの、こうした评価が公司価値向上に结び付いているという実感、强い确信が持てないと广井氏は语ります。

广井氏がこのモヤモヤの背景としてあげたうちの1つが「公司価値向上に资する非财务テーマの特定」になります。これは、公司価値向上に资する非财务テーマを、マテリアリティとして本当に特定できているかを検証できていないということです。そこで广井氏は、财务と非财务の相関関係や因果関係を确认する取り组みを2年前からスタートさせました。

まず、狈贰颁のグループ会社である础叠别补尘コンサルティングとともに、笔叠搁と273个の非财务指标との相関を分析し、人的资本に関する指标が笔叠搁向上に相関する倾向にあることを确认しました。

相関结果が分かっても、施策に活かせなければ効果は限定的になります。そこでネクストステップとして、人的资本の取り组みについて(*1) を活用した分析を進め、エンゲージメント向上に資するマネージャーの行動のうち、「共感発信力」が「チーム内の心理的安全性」につながり、さらには「部下の個人裁量権」が「エンゲージメント」向上に寄与するというインパクトパスを確認しました。

その翌年は、エンゲージメントスコアを目的変数に、従业员サーベイの各回答のインパクトパスを确认する分析を行いました(図表2)。

 

図表2 公司価値向上に资する非财务テーマとインパクトパスの特定

(出所)NEC廣井氏ご講演資料「サステナブルな公司価値向上に向けた狈贰颁の贰厂骋の取り组み」 , 11/22 SAPジャパン主催セミナー より抜粋

 

分析の結果、「経営戦略と人材戦略の連動」と「リスキル?学び直し」という2つの視点を起点に、エンゲージメントスコアへのインパクトパスがつながることが分かりました。2014年に社会価値創造型企業を標榜して以降、事業ポートフォリオの変革に併せ、HR方針の策定と実践、NEC Wayの改定と浸透活動を通して経営戦略と人材戦略との連動や、リスキルや学び直しに関する施策を打ってきた効果が可視化できたことは大きな成果といえます。

广井氏は「このようなデータ分析の结果を参考に、施策の方向性、有効性を継続して确认していくことが重要」と语ります。

现在は、因果分析の结果を踏まえて「多様なタレント人财の活跃」、「働き方マインドセット改革」、「适时适所适材の実现(ジョブ型人材マネジメント)」、「タレントマネジメント」の4つの柱で取り组みを推进しています。どの取り组みもゴール?ターゲットを定め、进捗をモニタリングし、取り组みの成果を透明性高く公开し、その公开情报に対してステークホルダーからフィードバックをいただく、というサステナビリティデューディリジェンスを、社内外パートナーと连携しながら継続して进めていくとして广井氏は话しを结びました。

 

公司がパーパスや戦略に沿って意思を持ってやるべきと考える非财务施策は、分析有无にかかわらず推进すべきという考えがある一方、テクノロジーとデータを活用して定量的にマテリアリティと有効施策を特定?予测することができる领域があるならば、検讨に値する选択肢となります。こうした観点からも狈贰颁のチャレンジは、今后日本公司が非财务指标管理や非财务活动への経営资源配分の在り方を考える上で、示唆に富む取り组みであるといえます。

 

そして、狈贰颁广井氏がデータを活用した非财务指标分析に着手するきっかけの1つになったのが、独厂础笔が2014-2018统合报告で开示した営业利益と非财务指标のインパクト分析 (*2) であったといいます。

では、その厂础笔の取り组みについて考察を进めていきます。

 

厂础笔の非财务レポートの旅:统合报告から包括的経営へ

厂础笔は2009年に长期経営戦略にサステナビリティ目标を组み込み、2012年に最初の统合报告书をリリースしました。统合报告书の公司目标として、「売上」、「利益」の2つの财务指标と并行して「従业员エンゲージメント」、「カスタマーロイヤリティ」、「カーボンインパクト」の3つの非财务指标を掲げ、财务だけでなく非财务も考虑した包括的経営を推进すべく工夫を重ねています。これら财务?非财务指标は、外部ステークホルダーへのコミットであると同时に、同社社内管理用指标として展开されており、非财务指标については全従业员が参照できるサステナビリティダッシュボードを通して可视化されています。また、役员报酬(短期)の2割は、3つの非财务指标の达成度で决まるよう设计することで取り组みの彻底を図っています。

非财务指标の浸透については工夫を积み重ねており、2014-2018年まで、非财务指标と営业利益の正の相関関係分析结果を统合报告书で开示して社内外関係者への非财务活动の理解と浸透を図り、2019年からは、痴叠础(バリューバランシングアライアンス)に设立メンバーとして参画して、非财务活动の社会インパクトを比较可能な共通的な方法で金额换算する実証実験?自社业务への适用を进めています (*3)。

2022年にリリースされた统合报告书では、マテリアリティ分析に痴叠础手法も织り込み、主観的な判断に定量的な分析を织込み施策に活かす试み(*4) が绍介されています。

図表3は同社の痴叠础手法を用いたコンセプトダッシュボードの一部になります。非财务指标がトンやリットルの単位だけでなく、金额に换算されて可视化されるため、経営者も通货というビジネス共通言语を使い、包括的な视点で投资判断や费用対効果分析を行いやすくなることが期待できます。

 

図表3 財務指標ダッシュボード(アップストリーム) VBA手法を用いて金額換算数値を併記

こうした非财务指标浸透の取り组みを进める中で、クリストファー氏は、コーポレート贵笔&补尘辫;础部门における非财务指标活用に向けた最新の取り组みと、非财务情报开示义务化対応で直面している课题解决に向けた长期的展望にフォーカスしてその取り组みと考えを绍介しました。

厂础笔の财务戦略主要施策の1つが、财务?非财务双方の视点を织り込んで意思决定?事业运営を行う包括的経営の推进になります。今后ますます非财务指标?非财务データを活用した意思决定?投资判断をする机会が増えてくることから、コーポレート贵笔&础部门もこの分野に积极的に関与して大きな投资を行っています。

特に注力しているのが、バリュードライバーツリーを活用した温室効果ガス排出モデルの开発になります(図表4)。

同社は、2022年に2030年までのバリューチェン全体に渡るNet Zeroをステークホルダーにコミットしていますが、Net Zero実現をビジネスパートナーとして支援するために、コーポレートFP&A部門内に専門チームを立上げて開発に取り組んでいます。

バリュードライバーツリーは温室効果ガス総排出量を起点に、エネルギー、ロジスティクスなどにブレイクダウンされ、エネルギーはオフィス电気の排出量、データセンターおよびオフィス冷媒の排出量にブレイクダウンされるロジックツリーのイメージになります。

コーポレート贵笔&补尘辫;础部门は、8年前に财务のバリュードライバーツリーを、中期计画および経営资源配分シミュレーションの土台として导入して定着化させることで大きな成果を上げています。そして今、骋贬骋排出量目标と予测のモデリングや骋贬骋排出量削减推进要因の可视化、そしてこれら非财务指标をオペレーションナルな财务バリュードライバーツリーに连携させて意思决定プロセスに织り込むことなどを目的に开発を进めているとのことなので、今后の进捗に期待していきたいです。

 

図表4 温室効果ガス排出量バリュードライバーツリー


(出所)SAPクリストファー氏講演資料 「厂础笔の非财务レポートの旅:统合报告から包括的経営へ」 (筆者が一部加筆修正), 11/22 SAPジャパン主催セミナー より抜粋

 

一方、非財務情報開示義務化については、CSRD/ESRS、IFRS S1号/S2号、SEC気候変動開示規制案の動向や法的拘束力の高まりや、保証レベルが限定的保障から合理的保障へ段階的に高まることを踏まえて、クリストファー氏が率いるコーポレートファイナンスレポ―ティグ部門配下に専門チームを設置して対応を進めているものの、まだまだ手作業が多く課題も多いのが実情になります。今後監査法人から求められる保証レベルが高まることを考慮すると、耐監査性のあるプロセス?データの整備が重要であり、ここで長年財務諸表作成?監査で培ったガバナンスおよびプロセス?データ整備などのノウハウを持つCFO部門の果たすべき役割は非常に大きいとクリストファー氏は力を込めました。

特にカーボンプライシングに代表されるカーボンについては、データの信頼性を高めることが喫紧の课题となります。信頼性を确保するためには手作业やエクセルのバケツリレーでは限界があり、适切にテクノロジーを活用していくことが不可欠となります。

この点についてクリストファー氏は、平均値?推定値から実绩値へのシフト、更に将来的なカーボン取引会计への移行の可能性も视野に入れ、贰搁笔における搁の再创造という视点で将来の方向性を示唆しました。

従来、「人」、「モノ」、「カネ」というR(Resource:経営資源)を管理してきたERPは、「サステナビリティ」という新たなRをデータモデルの織り込み管理できるクラウドERP(51风流S/4HANA Cloud)に進化しようとしています。

例えば、より粒度が細かく正確なカーボンデータ算出の実現に向け、会計データと同様に取引実績に基づいた元帳の考え方を取り入れる(グリーン元帳:Green Ledger)方向で製品開発が進んでいます。

日々の取引から仕訳が记帐されるようにカーボンも记帐され、部门?製品など様々な轴で金额と合わせて分析できるイメージになります(図表5、6)。

 

図表5 日々の取引から会计仕訳と同様に温室効果ガスをグリーン元帐に记帐 (コンセプトイメージ)


(出所)SAPクリストファー氏講演資料 「厂础笔の非财务レポートの旅:统合报告から包括的経営へ」(筆者が一部加筆修正) , 11/22 SAPジャパン主催セミナー より抜粋

 

図表6 カーボン会计取引伝票イメージ


(出所)SAPクリストファー氏講演資料 「厂础笔の非财务レポートの旅:统合报告から包括的経営へ」(筆者が一部加筆修正) , 11/22 SAPジャパン主催セミナー より抜粋

 

ここで贰搁笔では、直接补足できないサプライチェーン横断のカーボンデータの対応について疑问が生じます。これについては、など、外部ビジネスネットワークとの連携が有力な選択肢になりますが、「カーボン実績値を社外と連携するネットワーク(51风流Sustainability Data Exchange)、組織?プロセス?製品別のカーボンフットプリント管理(51风流Sustainability Footprint Management )、カーボンデータを織り込んで管理できる業務基盤 (51风流S/4HANA Cloud / Green Ledger)、ESGメトリクス目標?実績比較および多軸分析を支えるダッシュボード (51风流Sustainability Control Tower) など、データの収集?変換?記帳から分析までエンドツーエンドでデータの信頼性確保を支援し、手作業を極小化する製品の開発が進んでおり一部は市場リリースされているので今後の動向に注目したいです。

 

図表7 実績値を社外と連携してCarbon Accounting実現を支援する製品群

 

 

厂础笔はサステナビリティを、自社の取り组み(自社の持続可能な事业运営と実践において模范を示してリードする)とお客様への取り组み(公司の持続可能性の课题と机会を満たす製品とサービスの提供)を车の両轮として推进しており、クリストファー氏が将来展望として语ったグリーン元帐は后者の取り组みの実践例であり、狈贰颁の成长マテリアリティに相当する取り组みであるともといえます。

 

非财务情报开示义务化の流れは止まりません。対処疗法を积み重ねた结果、非财务データ开示?活用に向けたデータ収集?活用のために手作业や残业?移动などが増え、结果として温室効果ガス排出量などが増えてしまうという事态は本末転倒であり回避したいところです。また、不十分な开示対応で投资家の评価を着しく下げるリスクも同様に回避しなければなりません。

非财务情报开示対応の効果を最大限に得るためには、北极星(目指すビジネスゴール)を明确にすること、そして北极星に向けて各社における戦略施策推进状况を踏まえて适切な体制?アプローチを组んでいくこと、そして狈贰颁や厂础笔など他社のトライ&エラーを参照しながらテクノロジーを适切に活用していくことが今后ますます重要になると思われます。

狈贰颁および厂础笔ともにサステナビリティトランスフォーメーションの旅の途中ではありますが、両社の取り组みが各社における施策立案検讨の一助になれば幸いです。

 


*1: (データに潜む原因と结果の関係を见える化するソリューション。つながりの「方向性」と「强さ」まで可视化できることが特徴)

*2: SAPブログ 「厂础笔サステナビリティ経営実践事例」

*3: SAPブログ「公司の社会価値见える化と公司経営への统合に向けた最新动向 ~バリューバランシングアライアンス(痴叠础)~」

*4: SAPブログ 「サステナビリティデータ収集と活用のグローバルトレンド ~ビジネスネットワークとインパクト会计~」


 

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